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書籍

なんにもなかった

9784766002140

なんにもなかった

出版社/暮しの手帖社
サイズ/238ページ 21*15cm
発行(年月)/2019年7月

販売価格 ¥ 1,870(本体 ¥1,700)

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いまはもう「戦前」かもしれない

雑誌 『暮しの手帖』 で原稿募集行い、庶民の体験を書籍化するプロジェクトシリーズ完結編。1945年8月15日「玉音放送」の前後に、何があったか? 何を思ったか? あの日々を生きた体験者から、現代を生きる私たちに届いた、愛あふれる警告、全49編。


  「…高齢者以外の父達男は、
  現地応召でソ連国境に出征させられた。
  父は、『何があろうと子供達に水筒を持たせる事、
  行き先をビール瓶に入れて埋めておく事、
  必ず捜すから』 と言って出た」


<目次より>
まえがき:私たちがハミングして歩く道の、その足元には

Ⅰ ないないづくし
苦しい噓(恩田恭子)/まさに殺人列車(柴田敏次)/ないないづくしの一年生(村杉美枝)/履く物の話(下薗安子)/国策の犠牲者(宮﨑忠夫)/恥ずかしさをこらえて(長屋義雄)/輝きのない赤い太陽(篠野欽子)/松本愛さんの絵日記

Ⅱ ベリー・ハングリー
お正月の餅(才田喜代子)/ ミカンを見ると(佐藤和男)/お腹がすいてねむれないよォー(吉田玲子)/銀めし(武中文代)/ 足の裏についた飯粒(松村正道)/学校のこと、食べ物のこと(加川厚子)/バナナを分ける(森川玉江)

Ⅲ 未来をさがして  
農業不滅(廣瀨堯)/動物園の戦中・戦後(綿森淑子)/お父ちゃんと北海道へ(長﨑敬子)/ご褒美の口紅(花村伊都子)/今日を生きる(梅沢広子)/引揚者住宅の暮らし(今井和子)/東京駅で(古川不盡子)

1967年の手記
終戦直後の生活断片(大野まつよ)/八月十五日の蒲公英(豊村紀久子)/捕虜収容所記(冨山美枝子)/四人目の子(平井秋子)/戦争が済んだ事も知らず(田辺喜代子)/子を葬る(草薙正意)

Ⅳ 彼の地で起きていたこと
新生と初恋(鈴木有子)/雪の降る街を(尾形道夫)/父と妹はどこに埋まっているのだろう(佐治制子)/大連港でハンカチを売る少女(勝なるみ)/あの日のカレーライスを忘れない(千葉イツ)/歩かないと置いて行くよ(黒瀧陽子)/白鳥になった弟(玉井怜子)

Ⅴ 生き残った兵士たち
兵士の話(舟木敏子)/命売ります(遠藤美萌子)/祖母の自殺(友利円)/夫の就職(種岡敏子)/おじいさんに聞いた太平洋戦争の話(坪井智)

Ⅵ 尋ね人
東京の人(阿見ケヱ子)/父を待つ家(鈴木俊彦)/父と発疹チフス(小林稔子)/尋ね人の時間(夏目道子)

Ⅶ 母よ
母のヤミ力(大畑圭子)/母は強かった(小田本美智子)/兄の魂(内田美代子)/何もなくなった部屋で(三井道子)/お百度参り(平沢志のぶ)/手作りのランドセル(山﨑美代子)

あとがき
過去と現在、未来の共鳴。(澤田康彦)

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