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新編 志樹逸馬詩集

9784750516240

新編 志樹逸馬詩集

著者/志樹逸馬(著)、若松英輔(編)
出版社/亜紀書房
サイズ/288ページ 19*13cm
発行(年月)/2019年12月

販売価格 ¥ 2,530(本体 ¥2,300)

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わたしの小さい手に 世界の大きい手の そえられていること

 曲った手で 水をすくう
 こぼれても こぼれても
 みたされる水の
 はげしさに
 いつも なみなみと
 生命の水は手の中にある
 指は曲っていても
 天をさすには少しの不自由も感じない
 (「曲った手で」)


大きな困難の中にあって、生きることの喜びと光を求め続け、言葉を紡ぎ続けた伝説の詩人。キリスト教信仰に裏打ちされたひたむきで純粋なことばたち。長く入手困難だった詩作品が、ついによみがえる。

これまでに刊行された二冊の詩集『志樹逸馬詩集』(方向社、1960年)、『島の四季』(編集工房ノア、1984年)に収録された全詩に加え、遺稿ノートから未公刊の詩を選んで編む。付録:投げ込み栞(若松英輔、込山志保子執筆)


<目次より>
はじめに(若松英輔)
1 詩集『島の四季』
2 詩集『志樹逸馬詩集』
3 未公刊詩選
4 志樹逸馬の作品と生涯(若松英輔)
5 年譜
6 書誌

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