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9784065190982
22世紀を見る君たちへ
著者/平田オリザ 出版社/講談社 サイズ/256ページ 17*10.5cm 発行(年月)/2020年3月
販売価格 ¥ 946(本体 ¥860)
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何のための、どこに向かっての、教育か
これから大切な能力って何? いまの子どもたちの文章読解能力は、本当に「危機的」? 未来の大学入試とは? 英語教育は必要? そもそも日本人の大多数が、ネイティブと同じ発音をする必要がどこにあるの? 祖父母から孫へ、親から子へ。世代を超えて伝えたい、教育の「本質」を探る。 ・・・ 教育とは、わからない未来を予想して、あるいは来るべき未来社会を予想して、「子どもたちに生きるための能力を授ける」という、いささか無謀な行為である。それでも20世紀前半くらいまでは、その予想は、ある程度可能だったかもしれない。 たとえば自分の息子が、自分のあとを継いで漁師になることが確実にわかっていれば、その子には、船の動かし方、釣り具や網の整備の仕方、天候の予測のための知識、万が一の時の泳ぎ方といったことを教えておけばよかった。 しかし、いま私たちが直面し知ているのは、おおよそ以下のような問題である。 ■まず、その子が、どんな職業に就くかまったく予想できない。 ■たとえ親が子どもを漁師にしたいと考えても、そもそも22世紀に漁師という仕事があるかどうかがわからない。 ■さらに、たとえ漁師という仕事が生き残ったとしても、そこで必要とされる能力について予想がつかない。 ■それは、漁業ロボットを操作する能力かもしれない。漁から販売までを一元化し、六次産業化していくコーディネート力かもしれない。あるいは、養殖の技術や遺伝子組み換えについての研究こそが、漁師の本分となるかもしれない。 ■私が暮らす兵庫県豊岡市の隣町、カニ漁で有名な香美町では、多くのインドネシア人が漁業実習生として漁に携わっている。もしかすると、これからの漁師に必要な能力はインドネシア語の習得や、イスラムの習慣への習熟かもしれない。 (序章より) ・・・ 本書は、「教育」について考えていく。2020年の大学入試改革など、教育の大きな転換期を前に、著者のこれまでの考えをひとつにまとめて記したもの。巻末に、高校・大学の授業や新入社員研修などにも活用可能な付録「22世紀ための問題集」付き。 <目次より> 序 章 未来の漁師に必要な能力は何か? 第1章 未来の大学入試(1) 第2章 未来の大学入試(2) 第3章 大学入試改革が地域間格差を助長する 第4章 共通テストは何が問題だったのか? 第5章 子どもたちの文章読解能力は本当に「危機的」なのか? 第6章 非認知スキル 第7章 豊岡市の挑戦 終 章 本当にわからない 付 録 22世紀のための問題集
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