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9784790717423
二枚腰のすすめ
著者/鷲田清一 出版社/世界思想社 サイズ/208ページ 18.5*13cm 発行(年月)/2020年6月
販売価格 ¥ 1,870(本体 ¥1,700)
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弱さを強さへ裏返す!
出口なし、行き場なし、底なし沼。どん底でも押し潰されずに、もちこたえるための算段。哲学者 鷲田清一さんが答える71の悩み。読売新聞の人気連載「人生案内」から名問答を厳選。回答を裏打ちする人生作法を「二枚腰のすすめ」として新たに書き下ろし。 「そんな私がこの回答役を引き受けたのは、まさに相談には「答える」以外にも「乗る」という手があると知ったからです。乗るだけならいろいろな手がある。じぶんはこうして失敗したと返すこともできるし、あなたの言うことはわからないでもないが、正直なところ納得できないと返すこともできる。さらに相談事そのものへの疑問を呈することもできる。私はいまでもいろんなもやもやを抱え込んでいるので、たぶんもやもやをもやもやとして受けとめることはできる。おんなじように思っている人はここにもいますよと。そう思い定めて、しばらくだったらと、この話をお引き受けしたのでした。 かすり傷から深手の傷まで、深い浅いは別として、痛手をいちども抱え込んだことのない人などいません。この痛手にもちこたえられるだけの生き方の軸というものを見つけられないあいだは、いつまでもこの痛手を、納得できないままに引きずるしかありません。それは「そろそろお迎えが」という年齢になってもおなじです。それでも、書かせていただく以上は、少なくともその納得できないものの感触をしかと掴むところまで、相談人を引っ張っていきたいとの思いはありました。悩みはこれで終わりではないですよ、もっと先がありますよ、とも伝えたいと思いました。それは希望の在りかを伝えるということではありません。しいていえば、痛手を繕うのではなくて、人としての〈業〉と向きあうところまで行かないうちは、答えは出ないということです。 と同時に、倒れないで、という希いは強くあって、だから問いに押しつぶされずにもちこたえるための算段は、しかと伝えようと思いました。その二枚腰、三枚腰の構えについては、10章の「二枚腰のすすめ」という文章にまとめて記しています。」(はじめに より) <目次より> はじめに 1 恋愛未満 2 からっぽ 3 もやもや 4 加減がわからない 5 踏ん切りがつかない 6 ソリがあわない 7 のしかかるものが重い 8 納得できない 9 負のループ 10 二枚腰のすすめ 年譜 鷲田清一 これまでに書いた本すべて - - - - - - - - - - - - - - - - <関連書籍> 『岐路の前にいる君たちに』 『生きながらえる術』 『濃霧の中の方向感覚』
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