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書籍

つかふ 使用論ノート

9784093888059

つかふ 使用論ノート

著者/鷲田清一
出版社/小学館
サイズ/262ページ 19.5*13.5cm
発行(年月)/2021年1月

販売価格 ¥ 2,200(本体 ¥2,000)

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広やかな「つかふ」を暮らしに手繰り寄せる

「つかう」を巡る、かくも深く、多様な論考。「つかう」ということばの様相を、さまざまな観点から考え抜く。道具をつかう、出汁につかう、楽器をつかう…、同じ「つかう」でも、その意味はさまざま。この単語を契機に、意味を探り、使われ方の変遷を辿り、哲学はもちろん、民俗学、芸術学、料理本まで関係書物を渉猟し、考えを深めていく。

著者は、2015年4月から朝日新聞の朝刊に「折々のことば」を連載中の、現代哲学の第一人者・鷲田清一。「つかう」を巡り、ひとをつかうからはじまり、道具の使用、民芸での意味の変遷、多種多様な身体用法、武道でのかけひき、保育・介護の場面での展開、ペットとのつきあい、ひとと楽器の関係など具体的な場に即して、徹底的に考え抜いた哲学エッセイ。ひとを、道具を、楽器を、衣服を、ペットを……、「つかう」を介して、人はどのように、ひとと、社会と、世界と拘わっているのかを深く考察する。写真:ヴォルフガング・ティルマンス(カバー・文中とも)


<目次より>
はじめに  使い、使われて

Ⅰ 「つかふ」の原型
1. 「つかふ」という事態
2. 身体の用法
3. 「なじみ」の生成
4. 使用の「文化」

Ⅱ 技倆  ≪用の美≫から≪器用仕事≫へ
1. 「用」と「美」
2. 技巧・技術・技倆
3. 反復と逸脱
4. 器用仕事
5. 転用と借用

Ⅲ 使用の過剰  「使える」ということ
1. 「使える」ということ
2. 反動に応じる
3. 「はずし」ということ
4. 協業という横のつながり
5. 確かさへの信頼
6. 融通、あるいは「まかない」

Ⅳ 「つかふ」の諸相(スケッチ)
1. 遣ふ
2. 飼う その一
3. 飼う その二
4. 馴れ
5. 言葉づかい その一
6. 言葉づかい その二

Ⅴ 使用の両極
1. いたぶり
2. 占有
3. 使い棄て
4. 使用の更新
5. 煮えこぼれ

おわりに
あとがき

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