書籍

年間約365万冊が古紙回収に回るはずだった

古本買取販売を事業とする長野県のバリューブックスには、毎日約2万冊の本が届き、そのうちの半分の1万冊は古紙回収にまわると言います。マーケット上での需要と供給に大きく影響を受け、日々たくさんの本たちが古紙回収にまわっていく姿を見ながら、「なにか自分たちにできることはないのか?」そんな思いがきっかけとなって、古紙回収に回すはずだった本たちからつくったノート、「本だったノート」が生まれました。

元々は本だった紙には、 “本だった”記憶が残った活字が混ざっていることがあります。その文字のカケラは、ノートとしての利便性だけを考えると不要な、むしろ邪魔かもしれませんが、本だったことに思いを馳せながら、使っていただけたら。印刷に使用したインクは、 捨てられる予定であった「廃インク」が使われています。通常行われる濃度調整(テスト印刷)をやめたため、1枚ごとに濃度の変化が生まれ、意図できない自然なグラデーションができました。テスト印刷時に生じる無駄な調整用紙が出ることもなくなりました。

文字のカケラ、廃インクのグラデーションといった、1冊1冊が違う特色を持った世界で1つのノート。それらを個性として愛着を持ってお使いください。

*表紙カバーの色はアソートになります。


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