絵本

小さなひとのこころをとらえるファンタジー

空からまっしろなきれが、落ちてきました。ミシン　カタカタ　ミシン　カタカタ。うさぎさんは、足踏みミシンでワンピースを作ります。
ラララン　ロロロン　わたしに　にあうかしら?　できあがったワンピースを着て、散歩に出たうさぎさん。おはなばたけを通ると、ワンピースはおはな模様に。雨が降ると、みずたま模様に。次々とがらが変わる、なんてふしぎなワンピース!
1969年刊行当時、「これが絵本なのか?」といぶかしがる大人たちを尻目に、小さなひとたちはふしぎなワンピースに夢中になりました。子どもたちの豊かな感性のアンテナが見出し、育ててきた絵本です。以来、女の子・男の子の性別を越え(男の子だって、この絵本が大好きです)、そして世代を越え、読み継がれるファンタジー絵本となりました。これまでも、そしてこれからも、手渡し続けたい愛らしい絵本です。(3歳～)