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9784309025636
食の思想
著者/小林カツ代 出版社/河出書房新社 サイズ/200ページ 17.5*11.5cm 発行(年月)/2017年4月
販売価格 ¥ 1,210(本体 ¥1,100)
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食べつづけてゆく、ということ
一人でも『家庭料理』と思いたいけれど、 一人暮らしを家庭と呼ぶかどうか。 家族とでもいいし、 一人が自分のためだけの、 個人が楽しむために作る料理でもいいし。 うちで作ってただ食べるそのことを なんて呼べばいいかなァ。 小林カツ代さん。お亡くなりになって後も親しまれ続ける、戦後日本を代表する料理研究家であるカツ代さんが、「家庭料理」 「人生と食」 「女性と家庭料理」 について語る。食との向き合い方を、しみじみ考えさせてくれる。 老いるというのは、一人になること。 だったら、最初から、自分は一人だって、 わかっていればいいんだと思う。 老いに向かって簡素な生活にしていくには、孤立することを恐れずに生きること、と言うカツ代さん。それは個人の料理のスタイルのみならず、国家レベルでも同じであると説く。 何年か前は、おにぎりなんて、 誰がにぎっても同じだと思い込んでた。 でも、そうじゃないのね。 三人にぎれば、三人とも違う味がする。 そして、そのうち一人だけ ほんとうにおいしいおにぎりを作るひとがいるとすると、 それはもう握り方だけの問題じゃない。 「気」なんですって。 食べること。食べ続けてゆくこと。それは、平和であり、どう生きるか、ということでもあるのだ。 <もくじ>より 第一章 日常茶飯 スリムに老いる ひと皿盛りのススメ 「今」だからこそ、この料理 本当のことはひとつじゃな 戦場(?)で教わったこと ヤーダヘンだ!! ひらめき、いちばん! 「おいしい」知識 宇宙の法則、自然の力 これ、素朴なギモンです 料理は「気」から ヤダァ 第二章 小林家の料理哲学 小林カツ代&ケンタロウのキッチン対談 毎日のご飯おいしく食べたいね! 第三章 私の料理はどこからきたか 講演 自然が教える私の料理 第四章 食べつづけてゆくということ 一貫性なき話 『海からの贈物』 川と水と私 ほんとにおいしいもの 金魚すくい いるだけで 今思うこと(一九九五年春)
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