絵本

人と木はそっくりだ

樹木、花、鳥、精霊、子ども・・・。画家・絵本作家 いせひでこさんが、2009年から10年間描きつないだ月刊俳句誌『岳(たけ)』の表紙画19枚に、20の掌編をそえた書籍が、本書『見えない蝶をさがして』です。どの作品にも、小さないのちへの慈しみや、四季折々の自然の息吹きが、透明感あふれる独特のタッチで描かれ、絵本『大きな木のような人』 『あの路』 『最初の質問』などに通じる、静かで美しい世界が広がります。

小さきものに、目と耳を澄ませ続けてきた、いせひでこさん。旅する絵描きのいまを、そして、見ることの楽しさ、生命のふしぎ、自然の奥深さを伝えるの絵本であり、エッセイでもあります。