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9784990811631
本を贈る
著者/若松英輔 / 島田潤一郎 / 牟田都子 / 矢萩多聞 / 橋本亮二 / 笠井瑠美子ほか 出版社/三輪舎 サイズ/304ページ 19.5*13.5cm 発行(年月)/2018年9月
販売価格 ¥ 1,980(本体 ¥1,800)
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<三刷り 表紙カラーはオレンジ色です>
私たちは言葉を贈ることもできる
本は「商品」として工業的に生産、流通、消費されている。しかし、それは同時に、宛先のある「贈りもの」でもある。作家、編集者、装丁家、校正者、取次、本屋まで、「贈る」ように本をつくり、本を届ける10人の手による小論集。1冊の本の向こう側に、たくさんのひとの、たくさんの想いがある。 ぼくらは生活のなかで多くのものに囲まれながら、 それらをつくった人がいること、 彼らがどんな風に働き、暮らし、 何を見て、考えているのか知らない。 何に悲しんでいるのかを知らない。 「ほんとうはこう書きたかった」という形は 著者の頭の中にたしかにあるはずなのに、 ゲラがそれに追いついていないように見える。 そんなときにどうすれば 著者の頭の中にある形のことばに近づけられるのかと、 想像力をふりしぼるのが校正なのではないか。 その行為は「読む」というよりも、 まだ形になっていないことばに 「耳をすます」というほうが近い気がするのです。 一点一点の本を丁寧に届けていくことが営業の仕事。 ややもすると右から左へと効率的に モノや情報を流すのがよしとされる時代にこそ、 自分の手を動かして作り上げていく感覚は 常に持ち合わせていたいのです。 <目次より> 本は読者のもの / 島田潤一郎(編集者) 女神はあなたを見ている / 矢萩多聞(装丁家) 縁の下で / 牟田都子(校正者) 心 刷 / 藤原隆充(印刷) 本は特別なものじゃない / 笠井瑠美子(製本) 気楽な裏方仕事 / 川人寧幸 (取次) 出版社の営業職であること / 橋本亮二 (営業) 読者からの贈りもの / 久禮亮太 (書店員) 移動する本屋 / 三田修平(本屋) 眠れる一冊の本 / 若松英輔 (批評家)
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