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まなざしが出会う場所へ

9784787719010

まなざしが出会う場所へ

著者/渋谷敦志
出版社/新泉社
サイズ/344ページ 18.5*13cm
発行(年月)/2019年1月

販売価格 ¥ 2,200(本体 ¥2,000)

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越境する写真家として生きる

  「その眼に射抜かれることもある。
  その眼に挫折することもある。
  それでもなお、お前は何者なんだ、と
  厳しく問いつめる眼に自分を開いておくこと。
  見つめ、見つめられ、
  まなざしが交差する十字路が、
  ぼくのカメラのレンズに映っている。
  そこに近づけるだろうか。
  そのためには、どうしても置き去りにできない
  あの眼が問うものについて考え続けるしかない。
  自分が感じたあのおののきの意味を
  幾度も反芻すること。」
  本文より

どうして見つめ返すのか。困難を生きるひとびとの眼を・・・。アフリカ、アジア、東日本大震災後の福島へ。フォトジャーナリスト・渋谷敦志が自らに問うルポルタージュ。

国境なき医師団との関わりから写真家として歩みはじめた著者は、世界各地の紛争や飢餓や児童労働、災害の現場を取材。ひとびとが人権を奪われ、生きづらさを強いられる現代社会の「問題」を発見する。それは同時に、一人ひとり固有の名前とまなざしをもつ「人間」に出会う経験でもあった。困難を生きるひとびととわかりあえないことに苦悩しつつ、「共にいられる世界」を切実に求めて旅する著者の声は、分断の時代に私たちはどう生きるのかという道を指し示す。


  「わかるということは、目の前の現実をわけて分類し、
  わかりえない何かを他人事として
  遠ざけてしまうことでもある。
  それならば、わからなくてもいい。
  わからないまま、何かと何かをわけずに、
  わかりえない何かとまなざしを交わし続ける場に、
  『共にいられる世界』を求めてゆく」
  本文より


<目次より>
序章 国境を越えること、写真を撮ること
第1章 シャッター以前、旅のはじまり
第2章 アフリカ、国境なき医師団と共に
第3章 子どもたち一人ひとりのカンボジア
第4章 タイ・ミャンマー国境線上で考える
第5章 ボーダーランドをめぐる旅のノート

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