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食べるとはどういうことか

9784540171093

食べるとはどういうことか

著者/藤原辰史
出版社/農文協
サイズ/176ページ  19*12.5cm
発行(年月)/2019年3月

販売価格 ¥ 1,650(本体 ¥1,500)

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子どもの方が哲学の近くにいる

人間をチューブに見立てたり、台所や畑を含めて食をとらえたり。「食べる」ことをめぐって、常に斬新な視点を投げかける京都大学の藤原辰史さんが、10代の子どもたちと繰り広げた「食と農の哲学ゼミ」。


いままで食べたなかで一番おいしかったものは?
「食べる」とはどこまで「食べる」なのか?
「食べること」はこれからどうなるのか?


「食べる」をめぐる3つの問いを軸に、藤原さんと子どもたちが、その本質に迫っていく。その白熱ぶり!

「栄養を摂ることと食べることの違いは?」
「食べるっていうのには、文化的な要素がある」
「文化?」

「犬が食べていることと、人間が食べていることは、違う?」
「僕はあまり、そこの違いは感じないです」

対話が深まる中で、場の空気と熱、子どもたちと藤原さんの目の輝きまでが伝わってくるかのよう。「食べものについて学ぶことは、このように、社会全体が『見えないようにしている』ことを見ること、そして、そのような眼力を鍛えることでもあるのです」 と藤原さんは言う。未来の食を考えるきっかけとなると共に、身体性を伴って考えることの愉しさが、ビンビンと伝わってくる本。


<目次より>
〈第一の質問〉いままで食べたなかで一番おいしかったものは?
【解説1】なかなか言葉にならない「あの時のおいしさ」のこと
 「おいしい」は一筋縄ではいかない
「おいしい」の三つのカテゴリー
「食べる」はネットワークに絡めとられている
【対話1】自分たちのあたりまえを考える「哲学」について
 歴史研究という仕事
三輪トラックの荷台で食べたトウモロコシは最高!
自己紹介・ そらさんの場合
自己紹介・ ケイさんの場合
自己紹介・ 達兄さんの場合
自己紹介・ コーセイさんの場合
自己紹介・ リョウタローさんの場合
自己紹介・ シュンスケさんの場合
自己紹介・ アヤさんの場合
自己紹介・ ユータさんの場合/答えのない問いを立ててみる

〈第二の質問〉「食べる」とはどこまで「食べる」なのか?
【解説2】食べられる側の気持ちになってみること
 解くのが困難な問い
キッチンシンクのパフォーマンスから見えてきたこと
食べものの気持ちになってみる
食べることについての二つの見方
【対話2】『食の哲学』という本をみんなで書くとしたら?
 「食べる」と「入れる」の違いって?
 人間の食と動物の食は同じ? 違う?
 『食の哲学』の目次をつくる
 「食べる」ってどこまでが食べるなの?
 人間は「生きもの殺し装置」だった/人間はホラーなチューブなのだ

お昼休憩のコラム「くさいこと」と「おいしいこと」

〈第三の質問〉「食べること」はこれからどうなるのか?
【解説3】食べものから噛みごたえがなくなっていく未来のこと
 食べることは煩わしいことか
 ゼリーやムースのような食事
 噛むこと、共に食べることの意味
 無料食堂という試み
【対話3】答えを探すのではなく、みんなの「考える種をまく」
 欲望の上に乗っかっているもの
 完全栄養の食品はすごくマズい?
 見せるために食べる
 食べものは感覚や欲望の交差点
 最後に一言ずつ感想を

【アフタートーク】からだに耳を澄ます
 座談会を終えて
 BSEと鳥インフルエンザの衝撃
 わたしたちの世界の根底にある飢えへの恐怖
 現代の日本にも飢えはある
 趣味から歴史に入る
 あたりまえのことを問い続けるスリリングさ
 子どものほうが哲学の近くにいる
 「人間とは何か」という山への登り方
 身体感覚を伴う問いの大切さ

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