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書籍

五月の風

9784787719829

五月の風

著者/山尾 三省
出版社/野草社
サイズ/336ページ 18*13cm
発行(年月)/2019年5月

販売価格 ¥ 2,530(本体 ¥2,300)

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土の道を 歩いてみなさい

  "全山で日がな一日精一杯に歌い続けている
  ウグイス達のいのちを、「尊い」と感じるのは、
  ぼくが病という場に身を置いて
  気が弱っているからだろうか。
  それとも逆に、病んでいるからこそ、
  この世界に充ちている「尊いもの」の姿や振動が、
  よく見え、感じられてくるのだろうか"
  「ウグイスの啼声から」より


いのちと私たちの静かな喜び。詩人・山尾三省(1938〜2001年)の後期の代表作である詩集『新月』 『三光鳥』 『親和力』、および雑誌 『くだかけ』 に収録・発表された詩と散文の作品を集成。長らく手に取りにくかった作品も読める貴重な一冊が編み出された。


  "それから目を閉じ
  空の奥の声を 聞いた
  空の奥の声は聞こえず
  中空の小鳥たちの啼声ばかりが
  賑やかに そこに満ちていた
  それでよかった 奥にも 中空にも 地上にも人生があった"
  「畑で」より


読者への特典として、山尾三省自身による詩の朗読と自作解説の音源(ダウンロード専用)付き。解説:若松英輔(詩人・批評家)


  "山尾にとって詩は、
  「いのち」の今と「いのち」の意味を見出す道程に
  ほかならなかった" 
  若松英輔「大地と火といのちのことば」より


<目次より>
序にかえて

いのちの世界 和田重正

I 新月
いろりを焚いて
山桜
あぶらぎりの花が咲いて
夕方(一)
畑から
旧盆会
栗の実
台所で
夕方(二)
漢字
新月
藪啼きうぐいす
畑で
高校入学式

朴の花
花二題
山 人を見る
小雨の中で
黄金色の陽射しの中を
帰ってくる
シーカンサ
いろり焚き
梅月夜
海から来るもの
すみれ草
夜明け前
スモモと雲
海沿いの道で
夏の海
カボチャ花
台風
洗濯物
カッコウアザミ
センリョウ マンリョウ
悲しい替え歌
青い花
四月六日
高菜漬け
祈り

II 三光鳥
アザミ道
雨の歌
アオスジアゲハ
山に住んでいると
台風のあとで

野菜畑
樹になる
肥やし汲み
じゃがいも畑で
海如来
三光鳥
白むくげ
冬至
大きな石
帰命

青草の中のお弁当
カメノテ採り
風の過ごし方
のうぜんかづら
自分の樹
月夜
童心浄土
灰 ということ
山呼び
白木蓮
お話
キャベツの時
まごころはどこに
深い星空
白露
金木犀
沈黙者
地蔵 その一
地蔵 その二
一日暮らし
切株
かぼちゃ花
散文 七月の月
洗濯物干し
十四夜
ゆっくり歩く

III 親和力
雨あがり
流木拾い
オリオン星
海とカラスノエンドウ
青葉
真昼
夏の朝
貝採り
白露節
善光寺
木洩れ陽
梅二輪
雨水節

ふしぎがいっぱい
森歩き
テリハノブドウ
神の石
安心な土
伯耆大山
童翁心
雨夜
白木蓮
属する
蟻一匹
ヒナギキョウ
単純な幸福
真事
場所
風呂焚き
ツワブキの花


小さ 愛さ
親和力
石のはなし
六つの知慧
墓参り
秋の青い朝
冬至節
お正月
真冬
白木蓮の春
春の雨
ふるさと
海へむけて
土に合掌

IV 祈り
土の道
白露節
この世界という善光寺
無印良品
大寒の夜
わらってわらって
散文 内は深い
尊敬
散文 ウグイスの啼声から
足の裏踏み
散文 窓

散文 散髪
爪きり
散文 ターミナルケア
いってらっしゃーい
散文 生死

V 単行本未収録作品
菜の花


解説 大地と火といのちのことば 詩人・山尾三省の遺言 若松英輔

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<関連書籍>
『新版 びろう葉帽子の下で』
『火を焚きなさい』
『新版 狭い道』
『新版 野の道』
『ここで暮らす楽しみ』 

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