忘れられない日本人
著者/小野和子
3,520 円(税込)
東北の海辺の町や山の村で、民話を聞き訪ねて50年。著者に「民話」を託したそれぞれの語り手の、厳しくも豊かな生のおもしろさ。果てしない知性を宿した「忘れられない日本人」たちの、生きた姿を伝える。
忘れられない日本人
著者/小野和子
3,520 円(税込)
東北の海辺の町や山の村で、民話を聞き訪ねて50年。著者に「民話」を託したそれぞれの語り手の、厳しくも豊かな生のおもしろさ。果てしない知性を宿した「忘れられない日本人」たちの、生きた姿を伝える。
あいたくてききたくて旅にでる
著者/小野和子
2,970 円(税込)
むかし、むかし。あるところに・・・。海辺の町や山奥の集落で、口から耳へと語り継がれてきた「民話」。東北で50年ものあいだ、一軒一軒の戸を叩きながら「民話」を乞うてきた民話採訪者が聞いたのは、民話とともに語られた「民の歴史」、抜き差しならない状況から生まれた「物語の群れ」だった。
ツンドラの記憶
著者/八木清(編訳・写真)
2,420 円(税込)
「これはおとぎ話ではなく、本当にあった出来事なんだ。俺たちの歴史なんだよ――」。世界の始まり。生き物たちの奇談。精霊や魂にまつわる面妖な物語。人間と動物に区別がなく、同じ言葉を話していた時代の記憶。時にユーモラスで、時に難解な〝魔法の言葉〟を、極北の大地に生きる狩猟民は世代を超えて語り継いできた。
電車のなかで本を読む
著者/島田潤一郎
1,760 円(税込)
良いと思うものだけを刊行してきた、ひとり出版社・夏葉社の代表が、これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介します。著者は、鬱屈としていた20代、すがるように本を読みました。本のなかには、自分と同じように、思い通りにいかない人生にもがいている人がいたり、自分の狭い考えを広げてくれる先達がいました。
永瀬清子詩集
著者/永瀬清子、谷川俊太郎(選)
1,155 円(税込)
妻であり母であり農婦であり勤め人であり、それらすべてでありつづけることによって詩人であった永瀬清子(1906-95)。いわば「女の戦場」のただ中で書きつづけた詩人の、勁い生命感あふれる詩と短章。茨木のり子よりずっと早く、戦前から現代詩をリードしてきた〈現代詩の母〉のエッセンス。
詩の中の風景
著者/石垣りん
946 円(税込)
かたくなな心に手をさしのべてくれ、暮らしの中で鏡のように光るもの-。詩は自分にとって実用のことばという石垣りんが、みずみずしい感性で53人の詩篇を選び、エッセイを添える。
朝のあかり
著者/石垣りん
990 円(税込)
「自分の住むところには自分で表札を出すにかぎる」 銀行の事務員として働き、生家の家系を支えながら続けた詩作。五十歳で手に入れた川辺の1DKとひとりの時間。「表札」「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」などの作品で知られる詩人の凜とした生き方が浮かび上がる、文庫オリジナルエッセイ集。
ひとが詩人になるとき
著者/平川克美
2,090 円(税込)
詩を書くことで、ひとは詩人になる—— 言葉が蹂躙される時代に放つ、極私的詩人論。
語りと祈り
著者/姜信子
4,400 円(税込)
かつてこの世の物語の多くは、土地に息づく小さな神々の声をもって語られていた。世界を語る言葉は「風土を生きる身体」によって紡がれ、人や鳥獣虫魚草木のいのちが宿っていた。そして、人びとは近代の到来とともにそれをあっけなく忘れた。近代の前と後の断絶。たとえば村共同体の核にあった「神」や「仏」が国家神道によって追放された歴史。あるいは折口信夫が来訪神の祝言に「この世にあらわれたはじめての文学のことば」
かえるはかえる
著者/小山田浩子
1,980 円(税込)
「目の前のひとつひとつを信じて書いていけば小説になる」 twililight web magazineでの2023年4月~9月の連載に、書き下ろし2本をくわえた、芥川賞作家・小山田浩子による第2エッセイ集。
パイプの中のかえる
著者/小山田浩子
1,815 円(税込)
「全部私小説だと思って書いている」近くに遠くに潜むいろいろなものに、気づくことの面白さと不思議さ。日経新聞夕刊で半年間毎週連載したコラムに、書き下ろし2本をくわえた、芥川賞作家・小山田浩子初のエッセイ集。
灯をともす言葉
著者/花森安治
869 円(税込)
言葉は武器だ。いつしか自分を、世界を変える。「美」について、「世の中」について、「暮し」について、「戦争」について・・・。庶民に寄り添った雑誌『暮しの手帖』創刊者・花森安治さんの、今を生きる「生活」の哲学。待望の文庫化。
言の葉さやげ
著者/茨木のり子
858 円(税込)
『倚りかからず』の詩人・茨木のり子の代表的エッセイ集の文庫化。ことばや詩に対するみずみずしい感受性が光る。「はてなマーク」「推敲の成果」「内省」の貴重な3本を新たに増補。
開かれたかご
著者/キャシー・ジェトニル=キジナー
2,970 円(税込)
「与えて与えて与え尽くせ」、その後かごには何が残る? 本書はマーシャル諸島出身の若き詩人による詩集である。アメリカによる核実験や気候変動などの背景にある構造に切り込む槍のような詩、伝説の女神から祖母、母、そして詩人自身から娘へと続いていく連帯を描く詩、国連気候変動サミットで朗読した代表作「ねぇ、マタフェレ・ペイナム」ほか計28篇。
羽あるもの
著者/吉田篤弘
1,980 円(税込)
「その者は、光をまとって書院の隅に立っていた」──。古より伝わる本に記された「羽あるもの」をめぐる奇妙な冒険を、静かな筆致で描き出す。吉田篤弘小説世界の新境地。