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9784791776139
内にある声と遠い声
著者/鶴見俊輔、木村哲也(編) 出版社/青土社 サイズ/400ページ 19.5*13.5cm 発行(年月)/2024年2月
販売価格 ¥ 3,520(本体 ¥3,200)
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「その人たちのとまれる家をつくりましょう」と言った。
稀代の哲学者の知られざる一面が浮かび上がる。戦後を代表する哲学者、鶴見俊輔。没後10年を見据え、その膨大な仕事を俯瞰する研究も出はじめるなか、ハンセン病問題に積極的な関わりをもっていた事実はそれほど注目されていない。実際のところ鶴見は、隔離政策下の1950年代に療養所に赴き、その後も終生にわたり、ハンセン病の詩人やその支援者たちと親密な関わりをもちつづけていた。隔たりの自覚を手放すことなく、ともに生きることの意味を考えつづけた哲学者の姿が、初公開の講演録をはじめとする貴重なテクストから浮かび上がる。 <目次より> Ⅰ 「むすびの家」物語 はじめに 五十年・九十年・五千年 「むすびの家」の人びと Ⅱ 病いと社会とのかかわり 戦争のくれた字引き(抄) 日本社会をはかる規準 病者の眼 根拠地を創ろう 病気の観念の変革 『隔絶の里程』に寄せて 『国の責任-今なお、生きつづけるらい予防法』解説 隔離の中に生きた人たち Ⅲ 深い場所から届くことば 島比呂志の世界 この詩集に この時代の井戸の底に 個人的な思い出から 『ハンセン病文学全集4 記録・随筆』解説 『ハンセン病文学全集10 児童作品』解説 伊藤赤人の作品 Ⅳ 回想のなかのひと 若い友の肖像(抄) 山荘に生きる帝政ロシア 大江満雄の肖像 神谷美恵子管見 能登恵美子さん Ⅴ 評論選評 長島愛生園『愛生』 長島愛生園盲人会『点字愛生』 菊池恵楓園『菊池野』ほか九州三園合同全国文芸特集号 Ⅵ 講演 らいにおける差別と偏見 もう一つの根拠地から 内にある声と遠い声 ハンセン病との出逢いから
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