絵本

おしまいになってしまうものは、なんにもないの

少年は今日は一日、友だちと庭で遊びました。木の下で、氷の入ったレモネードを飲みました。草の上にごろんとねそべってみました。夜、眠る前に、ベランダで本を読んでもらいました。愉しい一日でした。

昼間が終わって残念だな。少年は、寝かしつけに来た母親に聞きました。「ひるが　おしまいになったら、お日さまは　どこへ　いっちゃうの?」　

本書 『かぜはどこへいくの?』 は、眠る前のひととき、幼い子どもの質問に、母親がひとつずつこたえていく物語。お日さま、風、山、雨、トンネルに入った汽車、冬・・・。ふたりのあたたかな対話と、繊細な鉛筆画とで、自然の限りない営みを、小さなひとにも魅力的に伝えてくれる絵本です。
(5歳～)