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巨大おけを絶やすな!

9784005009626

巨大おけを絶やすな!

著者/竹内早希子
出版社/岩波書店
サイズ/220ページ 17*10.5cm
発行(年月)/2023年1月

販売価格 ¥ 946(本体 ¥860)

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毎年、なにかしら変化しとる。

しょうゆ、みそ、酒など、日本の伝統調味料づくりに欠かせない巨大な木おけ。つくれる職人がいなくなる! 「しょうゆ屋が、おけつくったら、おもろいやん!」――立ち上がったのは小豆島のしょうゆ蔵。最後の職人に弟子入りし、次々に降りかかる困難を乗り越えて、おけづくりの輪を全国に広げた奇跡の奮闘記。

<目次より>
はじめに

第1章 大桶が壊れた日
 大桶がたたずむ蔵の世界
 むかしむかしから続く物語
 ロクロベエさんの子孫、ヤマロク醬油
 地獄のもろみまぜ
 大桶を直せる人も、つくれる人も、もうおらん?
 「木桶」の現状
 蔵人の宝物、微び生せい物ぶつと木桶
 幼なじみに相談
 「醬油屋から新桶の注文が入ったのは、戦後初やで」
 つきつけられた現実

 □ コラム じつはいろいろ、個性的な五種類の醬油(職人醬油 高橋万太郎)

第2章 木の声を聴け――絶滅危惧種、木桶
 島を出て気付いた、醬油の味の違い
 木桶仕込み醬油の本拠地、小豆島
 絶滅危惧種、木桶
 人々の生活に密着していた桶
 酒蔵が木桶を使わなくなった
 醬油蔵でも使われなくなっていく
 過去の遺物になってしまった木桶
 藤井製桶所はなぜ生き残ったのか
 「技術」と「技能」は違う!
 修業に来ても、みんなやめてしまう
 この技術を絶やしてもええんか?
 木桶をつくることと、木桶で仕込む意味
 おもろいか・おもろくないか
 幼なじみ、直人さんの決断

 □ コラム 木桶仕込み醬油って?(醬油ソムリエール 黒島慶子)

第3章 桶ハザマの戦い!――奮闘、桶職人に弟子入り
 わしのところ、もうやめるわ
 桶づくりの仕事がない!
 直人さんの戦い、始まる
 たが編みの自主練習
 康夫さんの座右の銘「ザ・ファースト」
 失敗できない側板削り
 たが編みに大苦戦!
 「桶屋になれる」
 本気の練習
 材料集めに大苦戦
 天国のじいちゃんからの贈り物
 とってもタイヘン、竹取物語

 □ コラム 木桶、古今東西(上芝雄史さんのお話)

第4章 木の国、日本――杉とともに歩んできた国
 代々、山を守ってきた一族
 神話の時代からある杉
 日本列島をおおう木々
 舟運、食文化の発展の裏に杉あり
 結桶参上!
 大桶が変えた日本の食文化
 木桶とトイレ、都市化の深い関係
 農村と都市を行き来した肥船
 さまざまな産業で活躍した木桶
 酒樽専用の船、樽廻船の活躍
 五〇〇年間、杉を守ってきた吉野の人々
 杉が桶の材料になるまで
 山に人が入ることの意味
 木への感謝と祈り

 □ コラム 木桶が来た道――シルクロードと海のシルクロード(石村眞一先生のお話)

第5章 木桶に託した未来への手紙
 道具の手入れは職人の基本
 やるしかない! 側板削り
 新桶の組み上げ開始
 次々に襲いかかる難問
 時間が足りない!
 たが入れに挑む
 新たな難関、底板づくり
 簡単じゃないから、おもろい
 最後の大立ち回り「胴突」
 未来へ託すもの
 昔の職人からのメッセージ

 □ コラム 木桶をつないだ細い糸――アメリカから来た台風娘
 □ コラム 夢は人間国宝(桶プロ棟梁 坂口直人さんの話)

第6章 風を吹かす桶屋
 木桶サミット
 蔵元同士が手をつなぐ
 うますぎる醬油ができてしまった!
 理屈だけではわからない、発酵の世界
 お祭りになった木桶づくりイベント
 選択肢は、やるかするか
 チーム福島、始動!
 めいっぱいはしゃぐ! 木桶サミット
 「みんなでやる」を大切にする
 木桶仕込み醬油を世界へ
 つながっていく木桶の輪
 地元の木で桶をつくる
 考え続ける
 遠きをはかる者

 おわりに
 参考資料


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<関連書籍:岩波ジュニア新書>
『食べものから学ぶ世界史』
『女の子はどう生きるか』

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