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食べものから学ぶ世界史

9784005009374

食べものから学ぶ世界史

著者/平賀緑
出版社/岩波書店
サイズ/196ページ 17*10.5cm
発行(年月)/2021年7月

販売価格 ¥ 902(本体 ¥820)

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お金がないと、食べられない?

なぜ、こんな世界になってしまったのか。気候危機とパンデミックをかかえて生きる人たちに、すべての問題の根底にある資本主義のカラクリを紹介する。産業革命、世界恐慌、戦争、そしてグローバリゼーションと「金融化」まで、食べものを「商品」に変えた経済の歴史を紹介。砂糖や小麦粉など身近な食べものから、「資本主義」を解き明かす。食べものから世界経済の歴史を学べば、人も自然も壊さない、「経世済民」が見えてくるだろうから。


<目次より>
序章 ● 食べものから資本主義を学ぶとは
食と農の現実
食べるための働き方も変わった
資本主義とは
食べものから世界経済の成り立ちを学ぶ

1章 ● 農耕の始まりから近代世界システムの形成まで
農耕の「神話」と穀物の役割
大航海時代と重商主義
資本主義と産業革命の始まり
砂糖の世界史
小麦粉も世界商品に
英国中心の第1次フードレジーム

2章 ● 山積み小麦と失業者たち(世界恐慌から米国中心世界の成立まで)
自由放任主義による競争と過剰生産
作りすぎて「恐慌」に
戦争特需と景気の過熱から世界恐慌へ
大恐慌への新しい政策対応

3章 ● 食べ過ぎの「デブの帝国」へ(戦後~1970年代までの「資本主義の黄金時代」)
大きな政府の下で「資本主義の黄金時代」
農業・食料でも大量生産+大量消費
「デブの帝国」:安くした穀物で糖分・油・肉・乳製品を
米国中心の第2次フードレジーム

4章 ● 世界の半分が飢えるのはなぜ?(植民地支配~1970年代「南」の途上国では)
「飢餓」:その現状
「南」における食と資本主義の歴史
「緑の革命」:工業的農業モデルを途上国に輸出
まとめ

5章 ● 日本における食と資本主義の歴史(19世紀の開国~1970年代)
近代前の「糧飯(かてめし)」
開国と近代国家建設プロジェクト
近代的な日本食品産業の誕生
第一次世界大戦~第二次世界大戦(1914~1945年)
戦後日本の食と経済
日米政府と業界による消費増進キャンペーン
小麦粉や油を多用する食品産業の発展
まとめ

6章 ● 中国のブタとグローバリゼーション(1970年代~現在)
1970年代初めのショック
新自由主義とグローバリゼーション
中国のブタが世界を動かす?
日系総合商社のグローバル戦略
日本政府も日系企業のグローバル展開を後押し
第3次フードレジーム?

おわりに 気候危機とパンデミックの時代に経済の仕組みを考え直す
お金では計れない「大切なモノ」を見直す

主な参考文献

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