絵本

濁点だけで居るなんて

　　「昔むかしあるところに
　　　言葉の世界がありまして
　　　その真ん中におだやかな
　　　ひらがなの国がありました」

ある日、道端にどういう訳か「゛」と濁点のみが、置ちていました。「ぜつぼう」に仕えていた濁点の「゛」は、自分がいるから主人が絶望するのだと、新たなご主人を探しに旅に出たのですが・・・!?　

原田宗典さんのことば運びのたくみさと、柚木沙弥郎さんの絵の見事。ラストシーンの鮮やかな転換に、胸をなでおろす。不安や絶望の中にある時、視点をガラリと変えてくれる一冊。
(中高生～大人向け)


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<関連書籍>
『雨ニモマケズ』
『夜の絵』
『柚木沙弥郎のことば』
『柚木沙弥郎との時間』
『別冊太陽　柚木沙弥郎』
『柚木沙弥郎　life・LIFE』