絵本

ぼくが　めに　なろう。

小さな黒い魚、スイミー。ある日、一緒に暮らしていた仲間たちがみな、大きな魚に食べられてしまいました。「スイミーは　およいだ。くらい　うみの　そこを。こわかった。さびしかった。とても　かなしかった」　
泳ぎ続けるスイミーが見たものは、虹色のゼリーのようなくらげ、ブルドーザーのようなイセエビ、こんぶやわかめの林・・・。かつて教科書で読んだ記憶がある大人の方も、海中の絵の美しさに、あれ、こんなに?　と驚くはず。海の豊かさにスイミーは次第に目を開かれ、そして元気と勇気を取り戻していきます。そして、自分とそっくりの小さな魚の兄弟たちに出逢ったスイミーは・・・!　小さなひとに読みながら、大人も再びの感動を愉しめる絵本。谷川俊太郎さんの訳が光る永遠の定番。「善いものは古びれない」を、実感します。(4歳～)