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46歳で父になった社会学者

9784909394491

46歳で父になった社会学者

著者/工藤保則
出版社/ミシマ社
サイズ/240ページ 19*13cm
発行(年月)/2021年3月

販売価格 ¥ 1,980(本体 ¥1,800)

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「手伝い」をするだけで持ち上げられる男性に対して、女性が受ける「圧力」は桁違いに強い

理想や正解にしばられない、育児のはなし。職業、大学教員。専門は社会学。40歳を過ぎて結婚し、46歳で父になった。共働きで育児をし、生活する日々。自分たちなりの家族の健やかさを探りつづけた7年間。一人の男性がだんだんと父になるまでの、試行錯誤と喜びに満ちたエッセイ集。


◎これまでの生活が一変した…
「変わったこと」をあげればきりがない。あらゆることにおいてそれまでの自分のペースはことごとく崩され、子どもの生理や生活を基にしたものに切りかえられた。けれども、それは決して不本意なことや嫌なことではなく、人生半ばを過ぎたところで思いがけず遭遇した、生活に新鮮なリズムとテンポをあたえてくれるうれしい転機だった。(まえがきより)

◎妊娠がわかったとき…
この上なくうれしい気持ちである自分と、必ずしもそうではなさそうな妻。妻がなぜ喜びに満ちていないのかよくわからないままでいた。(第一章より)

◎妻がつわりのとき…
もともと体力のない妻は、つわりでその少ない体力も奪われ、体重も落ちた。やつれて顔はひとまわり小さくなった。あたりまえだが、私のからだには何の変化も起こっていない。苦しみを負担しようにも、私は全くの無力だった。(第一章より)

◎子どもの歯磨き…
子どもの歯を気にかける。子どもが嫌がっても歯をみがく――とるにたらない日常のひとコマだ。歯みがきにかぎらず、私たちはこのような些細なことを、日々、無数に繰り返している。そうしていくうちに、しらずしらず、子どものあしらい方が板についてくる。私たちは劇的に親になるのではない。こまごましたルーティンの営みと小さな努力の積み重ねによって、 だんだんと親になっていく。(第三章より)


<目次より>
まえがき
第一章 まだ父になっていなかった
  妊娠/変化/誕生/ケア
第二章 父になっていく
  無理/料理/失敗/物語/遊び/ふく/洗濯
第三章 生活というドラマ
  病気/甘物/正月/讃歌/成功
第四章 社会とつながりなおす
  帰省/迷惑/礼所/公共
第五章 「家」や「血」をこえて
  時間/別れ/先祖/法事/有名
第六章 じゅんは兄になった
  宝物/距離/生活
あとがき

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