絵本

桃が　つんぶく　かんぶく　流れてきました

おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきて・・・。お馴染みの昔話。数多ある 「ももたろう」 絵本の中でも、本作品がひときわ魅力を放つのは、その独特のことばのリズムゆえ。「つんぶく、かんぶく」流れてきた桃は「じゃくっ」と割れ、中から出てきたももたろうは「ほおげあ、ほおげあ」と泣き・・・。「ももたろうと　いぬと　さると　きじは、きびだんご　たべたべ、　おにがしま　めざして　やまこえ、たにこえ、うみをこえ、ゆくがゆくが　ゆくと・・・」。耳に心地よい音と、民話調の生き生きとした日本語で語られます。画家・赤羽末吉さんの美しい絵と、再話者・松井直さんの文とで、桃太郎の原型、いや決定版をつくりあげました。本当に読み継いでいきたい昔話とは、まさにこの絵本のこと。1965年刊のロングセラーです。(4歳～)