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書籍

農民芸術概論

9784908636035

農民芸術概論

著者/宮沢賢治
出版社/八燿堂
サイズ/112ページ 19*12.5cm
発行(年月)/2021年3月

販売価格 ¥ 2,200(本体 ¥2,000)

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けれどもなんといゝ風でせう

「われらに要るものは銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である」 新たな時代を生きるすべての人に捧げる、宮沢賢治至高の芸術詩編。

土に触れる自らの手と宇宙の胎動が直結する壮大なスケールで描かれた宮沢賢治による至高の芸術論「農民芸術概論綱要」。本書では本論に加え、「農民芸術」の名を冠する他2編を収録。また、「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」で知られる通称「雨ニモマケズ手帖」に収められた詩編や、賢治の最晩年、病床に伏しながら書かれたと言われる「疾中」を採録。そして生前未発表の詩作集「詩ノート」より撰集した数編のほか、学生に向けた鼓舞激励のメッセージ「生徒諸君に寄せる」を収めた。計60超の詩編を採録。装画:ミロコマチコ。


<目次より>
◆「詩ノート」より
七四五   [霜と聖さで畑の砂はいっぱいだ]
一〇〇二 [氷のかけらが]
一〇〇四 [今日は一日あかるくにぎやかな雪降りです]
一〇〇八 [赤い尾をしたレオポルドめが]
一〇一三 [洪積世が了って]
一〇二三 [南から また東から]
一〇二七 雑草
一〇三〇 [あの雲がアットラクテヴだといふのかね]
一〇三五 [えい木偶のばう]
一〇三六 [いまは燃えつきた瞳も痛み]
一〇四四 [青ぞらは]
一〇四八 [いま青い雪菜に]
一〇五三 政治家
一〇五四 [何と云はれても]
一〇五六 [サキノハカという黒い花といっしょに]
一〇五八 [銀のモナドのちらばる虚空]
一〇六三 [これらは素樸なアイヌ風の木柵であります]
一〇七四 [青ぞらのはてのはて]
一〇七五 [わたくしは今日死ぬのんであるか]
一〇七六 囈語
一〇七八 [金策も尽きはてたいまごろ]
一〇八一 [沼のしづかな日照り雨のなかで]
[詩ノート]付録  生徒諸君に寄せる

◆農民芸術概論
農民芸術概論
農民芸術概論綱要
農民芸術の興隆

◆「雨ニモマケズ手帖」より
[他の非を念りて数ふるときは]
ロマンツェロ
[この夜半おどろきさめ]
[聖女のさましてちかづけるもの]
[雨ニモマケズ]
[くらかけ山の雪]
[仰臥し右のあしうらを]
月天子

◆疾中
病床
眼にて云ふ
[ひるすぎの三時となれば]
[熱たち胸もくらけれど]
[わが胸いまは青じろき]
熱またあり
[そのうす青き玻璃の器に]
名声
[春来るともなほわれの]
[今宵南の風吹けば]
[熱とあへぎをうつゝなみ]
[わが胸はいまや蝕み]
S博士に
[美しき夕陽の色なして]
[まどろみ過ぐる百年は]
[疾いま革まり来て]
[手は熱く足はなゆれど]
[あゝ今日ここに果てんとや]
[その恐ろしい黒雲が]
[丁丁丁丁丁]

[眠らう眠らうとあせりながら]
[風がおもてで呼んでゐる]
[胸はいま]
[こんなにも切なく]
[まなこをひらけば四月の風が]

病中
[そしてわたくしはまもなく死ぬのだらう]
(一九二九年二月)


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<関連書籍>
『新版 野の道』

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