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9784309030197
とどのつまり人は食う
著者/佐野洋子 出版社/河出書房新社 サイズ/240ページ 19*13cm 発行(年月)/2022年1月
販売価格 ¥ 1,870(本体 ¥1,700)
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それは、それは、それはね
母のチャオズ、青春のコッペパン、手作りのサンゲタン、食べたものが私を作る…。幼少期に食べた中国の味から、晩年に食べた手作りごはんまで、「食」をテーマにした佐野洋子のエッセイ42篇を収録。 「目の前に、バナナの皮だかしゅろの皮だかが広げられていた。丸ごと焼かれたでっかい魚がどんと出て来た。それを手でむしり取る。えーっ、焼き魚の皮とお肉の感触ってこんなものだったのか。このへんで骨に指が触るのか。指先が、もう食い物を食い始めている。おいしいようと指の先が言うのである。今までその部分は全部おはしが食っていたのね。長い間損していたような気分である。」(本文より) <目次より> 1 空から降るもの(抄) 〔私たちの外界の〕 〔父は市街電車に〕 〔戦争が終わってから〕(抄) 訓辞を食べた日々 天井からぶら下がっていたそば 変な家だなあ 薬はおいしい 釘 包丁 電気釜と洗濯機 食べて下さい 残して下さい 〔六十九歳の友達の〕 2 秀才 友達 コッペパン 貧乏人の品性 列車の個室 コーヒー 人生ってこんなもんだよね 異国のかば焼き 3 トントントン 何ごちそうになったの? ううんおれメロン食いたい 引き出しとペテン帽 あんずいちじくバナナの木 ヤンソンの誘惑 おいしいよう 十文字の重箱 れんげ畑で 内地に帰ったら白いごはんにシャケを食べたい 4 なんだか料理を逆に作るのね 金で買う 謎の人物「ハヤシさん」 それは、それはね 何も知らなかった 鮨 とどのつまり人は食う 〔母さんの手は〕 二〇〇三年秋 二〇〇三年冬 〔うちの煮物の〕
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