スロウな本屋 オンラインショップ

カートを見る

新規登録

書籍

応援消費

9784004319344

応援消費

著者/水越康介
出版社/岩波書店
サイズ/222ページ 17.5*10.5cm
発行(年月)/2022年7月

販売価格 ¥ 968(本体 ¥880)

只今品切れ中です。

この本一冊のみのご注文の場合、
送料210円にてお届けいたします。
※代引きでのお支払いの場合、また他の本と複数冊でのご注文の場合の送料はこちら

お金を使う新しい意味を見つけつつあるようだ

被災地、好きなブランド、ふるさと納税、推しのアイドル……を消費することで応援しようとする行動が目立っている。このような新しい「お金の使い方」が社会を動かす大きなエネルギーとなっている。利他的な感情と経済の論理が時に対立し、時に協調する新時代のマーケティング思考のメカニズムを解説する。


<目次より>
はじめに

第1章 応援消費の広まり
  1 応援消費とは何か
  2 応援消費元年――二〇一一年
  3 沈静化――二〇一二年以降
  4 再注目――二〇二〇年
  5 応援消費以前――一九九五年
  6 なぜ消費で応援するのか

第2章 寄付とボランティア
  1 寄付文化のない日本
  2 本当に「寄付文化」はなかったのか
  3 陰徳の文化
  4 ボランティアと贈与のパラドックス
  5 国家と社会に生まれるボランティア
  6 赤い羽根共同募金
  7 ボランティアの自己効用論
  8 交換への志向
  9 NPOの時代
  10 応援消費の理由

第3章 ふるさと納税にみる返礼品競争
  1 ふるさと納税はどのようにして応援消費となったのか
  2 ふるさと納税の発端
  3 ふるさと納税に対する反応
  4 ふるさと納税の開始
  5 寄付としての性格と返礼品の効果
  6 ふるさと納税の成長前夜
  7 ふるさと納税の意味づけの変化
  8 制度の外側にある返礼品
  9 総務省の反転と泉佐野市との対立
  10 純粋な寄付の増加
  11 市場原理の力

第4章 世界における応援消費
  1 世界における消費で応援する行動
  2 バイコットとは何か
  3 バイコットとボイコットを両方行うデュアルコット
  4 バイコットやボイコットに関する世界の動向
  5 バイコットする人々の属性と特徴
  6 日本におけるバイコットの動向

第5章 交換を創り出すマーケティング
  1 マーケティングへの注目
  2 マーケティングの誕生
  3 消費者至上主義と需要創造
  4 依存効果が示すもう一つの需要創造
  5 マーケティング概念の拡張
  6 概念拡張論争と交換
  7 交換としてのマーケティング

第6章 統治性とマーケティング
  1 死の影に対応する応援消費
  2 感染症と管理の様式
  3 統治性と市場原理
  4 マクロ・マーケティング研究における統治性の考察
  5 ソーシャル・マーケティングとの結びつき
  6 統治性とマーケティングの再接続
  7 統治性の緩さを捉える

終章
  1 消費が応援になる時代の到来
  2 市場と共に生きること
  3 マーケティングを利用すること

あとがき
参考文献

pagetop
×