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書籍

新和風のすすめ

CH031-002

新和風のすすめ

著者/秋岡芳夫
出版社/有限会社モノ・モノ
サイズ/240ページ 15*10.5cm
発行(年月)/2020年10月

販売価格 ¥ 880(本体 ¥800)

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“コウサク”を取り戻す

工業デザイナー 秋岡芳夫が亡くなる7年前の1989年に上梓した書籍『新和風のすすめ』を文庫本として復刊。”消費者をやめて愛用者になろう”というスローガンにはじまり、“新和風”という暮らし方の提案にいたるまで、秋岡芳夫のメッセージが凝縮されています。

秋岡芳夫最晩年の著作だけに、モノ・モノ運動をはじめて以降、彼がずっと訴えてきた工業化社会における諸問題や生活文化の見直しが、平易な文章で綴られています。

秋岡芳夫は徹底したユーザー視点のデザイナーでした。それゆえに企業の論理にし たがって、生活者が使い捨てやあきらめ買いをせざるをえない状況にあらがおうとしました。〝消費者をやめて愛用者になろう!〟と呼びかけ、生活技術、手の能力の回復を提唱しました。

彼が工業デザインの仕事を辞してでも警鐘を鳴らそうとした工業化社会は、情報化社会へと姿を変え、いまやAI(人工知能)時代が到来しつつあります。AI化が進んだ社会では、単純作業はおろか、知的労働さえもロボットやコンピュータに取って代わられるといわれています。そのことを予見しているかのように、本書は次のような一文ではじまります。

「いったい人間とはなんだったのか、何が人間を人間たらしめているのか——いま、改めて問い直す時期にきています。」

哺乳類のなかで人間だけが進化し、クリエーティブな暮らしを続けてきました。その源泉はどこにあるのか。AI時代を人間らしく生きるためのヒントが本書にちりばめられています。

モノ・モノ文庫は、秋岡芳夫とモノ・モノの意志を引き継ぎ、2015年より活動する新生モノ・モノが、「秋岡芳夫の言葉を伝える活動」として復刊したオリジナルの文庫レーベルです。


<目次より>
まえがき 「新和風」の発想

Ⅰ章 日本の感性を呼び戻そう
「和な暮らし」再発見
「触覚文化」が生み出した暮らしぶり
人間らしさの象徴「工作」と「耕作」
手の能力の回復

Ⅱ章 クリエーティブの生きる
「白木のもの」の心地よさ
五感で「いいもの」とつき合う
箸はなぜ「めいめい持ち」なのか
「男もの」「女もの」
男と女に「手頃」なもの
「左右兼用」の道具たち
肌に合う床材「畳」を見直す
「一室多用」と「一具多用」の知恵
身度尺と人間工学

Ⅲ章 これからの「暮らし提案」
家 「生活の入れ物」に個性を
もののよしあしを五感で見わける
目には見えない「重さ」「重心」をチェック
自分のからだを物差しにする
「使用料」で価値を決める
「あつらえる」「繕う」生活技術の回復
「買わない」買い物学
自分の生活で選ぶ

Ⅳ章 人と人、人とモノの「和な関係」
「コミュニティ生産」を取り戻す
人間らしい生活を求めてニュータウンづくり
耕作人間たちが「工作」し始めた
町ぐるみ「木と人間の共生」
「町おこし」の発想転換
「触覚情報」が目玉の「工芸館」
作り手・売り手・使い手をつなぐ「生活者グループ」


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<関連書籍>
『割りばしから車まで』

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