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書籍

ぼそぼそ声のフェミニズム

9784861827518

ぼそぼそ声のフェミニズム

著者/栗田隆子
出版社/作品社
サイズ/224ページ 19*13cm
発行(年月)/2019年6月

販売価格 ¥ 1,980(本体 ¥1,800)

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私という小さな存在のやってきたこと

就活・婚活、非正規雇用、貧困、ハラスメント、#MeToo…… 現在の社会が見ないようにしてきた問題を、さらには、それと闘うはずのフェミニズム理論や社会運動からすらこぼれ落ちてきたものを拾い集めて、つぶやき続ける――〈私〉が、そして〈あなた〉が「なかったこと」にされないために。「弱さ」と共にある、これからのフェミニズムのかたち。


<目次より>
はじめに ぼそぼそ声のフェミニズム
「わからない」を抱えつつ/私の「フェミニズム」との出会い/身近な女性たちから感じるフェミニズムの気配/フェミニズムと祈り――己の「弱さ」に心を向けていく/この本の読み方

第1部 〈私〉から出発し、女性の貧困を見据えること
1 ないものとされてきた女性たち
私はないものとされてきた/「結婚さえすれば」……/「贅沢」と「貧乏」
2 教える/教わる「女性の問題」
「学校外」で学んだ女性解放の思想/「フェミニズムは教えるものではなく“教わる”ものである」/「教える」場所と「教わる」場所/学校の記憶から
3 シューカツを巡る〈大人〉の欲望のまなざし
「ものすごい、ショックです」/「就職活動」と「シューカツ」/「××カツ」を巡る欲望
4 取り散らかった「私の部屋」から出発する
私という部屋/変わったこと・変わらないこと/増殖してゆく問い/男性の貧困との位相の違い/「政治」に関わりうる回路/「組織」に向き合う

第2部 女性を分かつもの
5 労働の「他女」/アカデミックなフェミニズムの「他女」として叫ぶこと
「働くことが怖い」――働く女性たちを突き刺すとき/無頓着な暴力装置としての会社/「キャリア」と「自己実現」/すべてにいったん「?」をつぶやく
6 “偽装”婚活迷走レポート
“偽装”婚活の一歩/婚活について語る困惑/某大手結婚相手紹介サービスでのカウンセリング
7 「愚かさ」「弱さ」の尊重
運動の中に居場所はなかった/努力ができないということ/「できる」でも「できない」でもなく

第3部 新しい「運動」へ
8 「自立」に風穴を開けるために
「自立」はどうしてこんなに怖い言葉になったのか?/「大変」「努力」そして「自立」/かつての「憧れ」の自立/「自立とは孤立だ」/対話の場作り
9 「気持ち悪い」男・「気持ち悪い」出来事
「運動内の人間関係も政治的なこと」/「かわいそう」って何だ?/支配欲の「気持ち悪さ」
10 真空地帯としての社会運動
「犬をけしかけられる」ような苦しみ/声を上げるとは?――「公」としての運動の領域を巡って/歴史の断絶――「組織内女性差別問題」を巡って/恋愛という名の免責作用/真空地帯が開かれること
11 「私も」(MeToo)を支えるもの
「私も」の「も」/「私が」という馴染み深い感覚/「あなたは一人ではない」

あとがき

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