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石牟礼道子と〈古典〉の水脈 他者の声が響く

9784867660089

石牟礼道子と〈古典〉の水脈 他者の声が響く

著者/野田研一、後藤隆基、山田悠介(編)
出版社/文学通信
サイズ/306ページ 21*15cm
発行(年月)/2023年5月

販売価格 ¥ 3,080(本体 ¥2,800)

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言葉からまず壊れた、これが近代化の一番の芯だと思います

不知火海とともに生きた詩人・作家、石牟礼道子(1927~2018)。『苦海浄土』をはじめとする彼女の作品に、浄瑠璃、説経節、近代以前の地誌や紀行文など、広く〈古典〉と呼びうるジャンルやテクストからの影響や引用が認められることはつとに知られている。しかしながら、その実態はいまだ明らかにされていない。

石牟礼道子は、〈古典〉をいかに受容し、自らの文学をものしたのか。石牟礼の思想と文学は、〈いま〉を生きる表現者たちにどのような影響を与えたのか。日本文学・民俗学・歴史学・演劇学・環境文学を専門とする研究者と、詩・音楽・能楽・染織・演劇に携わる表現者が、その答を探る。論文、エッセイ、インタビューに加え、新作能『不知火』初演時の「演出ノート」も再録。

《執筆者》
山田 悠介/赤坂 憲雄/小峯 和明/野田 研一/後藤 隆基/小池 昌代/寺尾 紗穂/荻久保 和明/安田 登/志村 昌司/笠井 賢一/北條 勝貴/樋口 大祐/粂 汐里(執筆順)


【石牟礼道子の声の向こうに、多種多様な別の〈声〉、他者の〈声〉が重層している。そのように累積している他者の〈声〉が、その作品のなかから聞こえてくる。物語のかたちをして。まさに、石牟礼文学とは他者を包摂・内包する文学であり、他者をめぐる想像力の世界なのである。(本書「おわりに」より)】

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