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書籍

声の地層

9784910790138

声の地層

著者/瀬尾夏美
出版社/生きのびるブックス
サイズ/288ページ 19*13cm
発行(年月)/2023年10月

販売価格 ¥ 2,310(本体 ¥2,100)

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語られたことの陰には、語れなかったことがある

多くを失い身一つになっても、集えば人は語りだす。伝える人と、耳をすます人の間に生まれた、語り継ぎの「記録文学」。

「すこしの勇気を持って、この人に語ってみよう、と思う。その瞬間、ちいさく、激しい摩擦が起きる。マッチが擦れるみたいにして火花が散る。そこで灯った火が、語られた言葉の傍らにあるはずの、語られないこと、語り得ないことたちを照らしてくれる気がして。それらを無理やり明るみに出そうとは思わない。ただその存在を忘れずにいたい」(はじめにより)


<目次より>
はじめに――語らいの場へようこそ
第1章 おばあさんと旅人と死んだ人
第2章 霧が出れば語れる
第3章 今日という日には
第4章 ぬるま湯から息つぎ
第5章 名のない花を呼ぶ
第6章 送りの岸にて
第7章 斧の手太郎
第8章 平らな石を抱く
第9章 やまのおおじゃくぬけ
第10章 特別な日
第11章 ハルくんと散歩
第12章 しまわれた戦争
第13章 ハコベラ同盟
第14章 あたらしい地面
第15章 九〇年のバトン
声と歩く――あとがきにかえて

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