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世界 2024年3月号

05501-03

世界 2024年3月号

出版社/岩波書店
サイズ/312ページ 21*14.5cm
発行(年月)/2024年2月

販売価格 ¥ 1,045(本体 ¥950)

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日本は二流国になりさがった

【特集1】さよなら自民党 派閥・世襲・裏金
30年前の1994年1月29日、政治改革関連4法が成立した。改革の矛盾や問題点は様々に指摘されてきたが、今回の裏金事件でついに破断界に達したかに見える。

企業・団体献金を原則禁止してカネのかからない政治を実現するため導入された政党交付金を受け取りながら、法をくぐり抜けての多額の企業献金受け取りは、改革の趣旨に反し、国民主権や議会制民主主義を歪めるものだ。

政治腐敗を繰り返す自民党の自浄作用には期待できないとすれば、われわれ主権者が選挙によって鉄槌を下すしかない。90年代の政治改革はなぜ失敗したのか、次の時代の政治変革には何が必要かを考える。

【特集2】働けど、働けど
どこの職場でも人員が削減される中で、労働時間やストレスばかりが増えている。物価がどんどん高くなる一方で、賃金は増えそうになく、税金や社会保険料で手取りは目減りする。働きつづけたからといって、「老後の安心」は手に入らない。こんな社会にだれがした?

だれかに負担を押し付けることのない持続可能な社会へと変えていくことはできるのか? 経済を足元から見つめ直す。


<目次より>
【特集1 さよなら自民党 派閥・世襲・裏金】
〈「変わらない」を変える 特別編〉
金権体質をしつこく、問い続けよう
三浦まり(上智大学)

派閥政治の核心──ジェンダー化された世襲がもたらしたもの
申琪榮(お茶の水女子大学)

「清和会支配」という虚像
井上正也(慶應義塾大学)

〈ドキュメント〉
自己保身という政治刷新
澤田大樹(TBSラジオ記者)

〈対談〉
90年代政治改革とは何だったのか
佐々木毅(東京大学名誉教授)× 山口二郎(法政大学) 聞き手=三浦俊章(ジャーナリスト)

安倍政治の罪と罰──ツケを払うのは誰か?
上野千鶴子(東京大学名誉教授)

【特集2】働けど、働けど
〈インタビュー〉
低賃金社会はなぜ続くのか
田中洋子(筑波大学)、聞き手=和田靜香(ライター)

生活不安と社会保障の論点
古市将人(帝京大学)

〈インタビュー〉
交通誘導員という社会の縮図
柏 耕一(交通誘導員・ライター)、聞き手=前川仁之 

フェミニスト・エコロジカル経済学の視座
古沢希代子(東京女子大学)

◆注目記事
長引く戦時の質問集
エカテリーナ・シュリマン(政治学者)、訳・解説=奈倉有里 

能登半島地震と活断層──繰り返される「想定外」の背景に何があるか?
鈴木康弘(名古屋大学)

「後回し」にさせてはいけない──現地メディアが見た被災地
五百旗頭幸男(ドキュメンタリー監督)

声を運ぶ船
瀬尾夏美(アーティスト)

〈スケッチ〉
高架沿いと高架下で
津村記久子(作家)

〈シリーズ夜店〉
人文学のアナクロニズム──なぜいま、エドワード・サイードを読むのか
中井亜佐子(一橋大学)

ルポ
パレスチナ・西岸地区に生きるということ──あるいは次の瞬間死ぬということ
安田菜津紀(フォトジャーナリスト)

ショアーからナクバへ、世界への責任
高橋哲哉(東京大学名誉教授)

台湾の現在地─総統選挙・立法委員選挙結果をどう見るか
家永真幸(東京女子大学)

米中半導体戦争のなかのTSMC
土屋直也(ジャーナリスト)

危機に瀕する外苑いちょう並木
石川幹子(中央大学)

クマはなぜ、都市にあらわれるのか?
佐藤喜和(酪農学園大学)

プーチンの終わらない戦争と抵抗する人々
キリル・マルティノフ 

ロシアがウクライナで戦う理由はなにか──プーチンの開戦演説をめぐって
伊東孝之(北海道大学名誉教授)

「人道的軍縮」の限界──なぜ惨禍を防げなかったのか
榎本珠良(明治学院大学)

◆世界の潮
◇辺野古「代執行」が破壊したもの
島 洋子(琉球新報)
◇「リバタリアン」大統領ミレイと、アルゼンチンのゆくえ
狐崎知己(専修大学)

◆本との出会い
読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて
中村佑子(作家/映像作家)

本とチェック 第10回 大きな世界観─李光洙と波田野先生
金承福(クオン代表)

隣のジャーナリズム 「ケアをひらく」がひらこうとしたもの
白石正明(医学書院)

◆連載
〈好評連載〉
最後は教育なのか? 第2回 教室という密室 川上康則さんに聞く
武田砂鉄(ライター)

●島に帰る 第2回 戦争のあとの物語
榎本 空(エスノグラファー)

●〈小さな物語〉の復興 第3回 親ガチャ
小川公代(上智大学)

●「拉致問題」風化に抗して 第8回 日本人被害者への思想教育(その1)
蓮池 薫(新潟産業大学)

●ボナエ・リテラエ─私の読書遍歴 第16回 『ニコマコス倫理学』
森本あんり(東京女子大学長)

●脳力のレッスン(261)二一世紀・未来圏の日本再生の構想(その4)
寺島実郎

●片山善博の「日本を診る」(172)大災害にどう備え、どう向き合うか
片山善博(大正大学)

●滅びゆく日本、再生への道 第6回 安倍派「構造腐敗」が招く岸田政権の終焉
星 浩(ジャーナリスト)

●香港からの通信 第19回 民意研究の厳冬
鍾庭耀(香港民意研究所主席)

●気候再生のために 第22回 COP28と再エネ三倍目標
高村ゆかり(東京大学)

●日本語のなかの何処かへ 第12回(最終回) 私たちが愉快でいられるために
温又柔(作家)

●沖縄(シマ)という窓(最終回) 人権をあきらめない
親川志奈子(沖縄大学非常勤講師)

●ドキュメント激動の南北朝鮮 第319回(23・12~24・1)
編集部

○記憶をもった鏡──中井菜央『雪の刻』
戸田昌子(写真史家)

○岩波俳句
選・文 池田澄子(俳人)

○アムネスティ通信

○読者談話室

○表紙木版画
久保舎己(水たまりの水をのむ野良の犬 1981、裏表紙 日の丸弁当 1979)

○キャラクター・扉絵
西村ツチカ

○アートディレクション
須田杏菜 

○本文デザイン
大原由衣+安賀裕子

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