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書籍

熊本かわりばんこ

9784140057421

熊本かわりばんこ

著者/吉本由美、田尻久子
出版社/NHK出版
サイズ/276ページ 19.5*13.5cm
発行(年月)/2024年1月

販売価格 ¥ 1,980(本体 ¥1,800)

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ひさしぶりに深呼吸でもしてみよう、そうしよう、そうしよう

18 歳で上京、64 歳で帰郷した吉本由美さんが綴る熊本は、かつての記憶と未知の魅力が併存する街。他界した親から譲り受けた「実家」での庭造りや多くの猫との暮らし、新たな友人たちと展開するイベントや市政への参加などに、老いの問題をまじえて、リズム感とユーモア溢れる筆致で記す。

熊本で生まれ、市内で書店を営む田尻さんは最近、祖父母が暮らしたエリアに住まいを移した。子ども時代を過ごした山や池が残る地域での新しい暮らしを軸に、ほろ苦い思い出、保護猫たちとの出会い、季節の花々や近隣の人びととの触れ合いを、精緻かつ上質な描写で綴る。

互いが持つ友情や敬意によって「かわりばんこ」に紡がれたエッセイには、地方都市での暮らし(移住)や老後の生活、女性が積極的に参加するコミュニティづくり、潔い生き方の実践など、さまざまな示唆もある。エッセイ好きだけではなく、社会的な問題や女性の自立に関心のある層にも届けたい一冊。

「『熊本かわりばんこ』を読んでいると、「ひさしぶりにまた熊本に行きたいな」という気持ちにじわじわとなってきます。吉本さんの個人的ガイドで巡る熊本の街は、ことのほか素敵なところです。それから田尻さんの「橙書店」の白玉くんは元気にしているかなあ。」 村上春樹


<目次より>
1 庭と街(人生の第二章が始まった;忘れがたい春と募金箱のこと;ひさしぶりに散歩に出ると ほか)
2 ちいさな隣人たち(記憶の海を旅する;春の動物園探訪;藤の花のもとで ほか)
3 猫のいる部屋(あの時代、あの場所でしか味わえないこと;年をとって猫と暮らすということ;変わる視点、そこから見えるもの ほか)


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<関連書籍>
『アルテリ 十七号』

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