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現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた

9784635330800

現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた

著者/大滝ジュンコ
出版社/山と渓谷社
サイズ/256ページ 19*13cm
発行(年月)/2024年2月

販売価格 ¥ 1,760(本体 ¥1,600)

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「一人で背負うんでねぞ」

「アートなんてやっていていいのか」 3.11以来、自分の活動に行き詰まりを感じていた現代美術家が、ひょんなことからマタギの村へ。濃密な自然と濃厚な人間関係にほだされ、いつのまにかマタギ頭に嫁いでいたその日々をしなやかな文章で綴り、多くの人に勇気を与える傑作移住日記。

著者はアーティストとして、全国各地や海外で現代アートの活動をしてきた。しかし、3.11の震災後に自身の活動への違和感を無視できなくなってきた頃、友人のジャーナリストに「マタギと飲もう」と誘われ新潟県村上市山熊田、マタギの集落に赴く。

そこでは電気がなくても生きていけるような、たくましい暮らしがあった。自分たちが弱い存在であり、手を抜いたら命を落とすような世界にいることを自覚しているがゆえの強さ。田舎暮らしという言葉が発する牧歌的なにおいはそこには皆無だ。

カタカナ皆無でよくわからない言葉、山から切り出した薪で煮炊きし、伝統的な狩猟をし、スケールでかく酒を飲む。水も薬も美味いご馳走も燃料も、工芸素材や心奪われる絶景までも、全て山にある。体力たくましい爺や婆がいる。しかもハイセンス。皆オシャレだし心も豊か。東京にいては想像もつかないような世界がひろがっていた。

山熊田に移住して、マタギ頭の家に嫁いだ著者が本書で訴えたいのは「消費社会にはない選択肢がここにはある」ということ。山熊田では四季というサイクルのなかで同じことが繰り返されている。それこそ人間本来の生き方ではないか、と著者は問う。令和の傑作移住日記。『望星』連載を加筆し書籍化。


<目次より>
1章 夏(やさしくない薪割りと、優しい村の人々;ベンチがゆとりを生むかと思ったが ほか)
2章 秋(わかりにくいグルメ;伝統野菜の赤カブ ほか)
3章 冬(冬の仕事と時代の流れ;前向きな姿勢で雪を迎えるのは難しい ほか)
4章 春(山と同調する人々;伸びしろたっぷり ほか)
特別原稿 再び鳴り始めた村の心音

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