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9784750358543
ガザの光
著者/リフアト・アルアライールほか 訳者/斎藤ラミスまや、早尾貴紀(解説) 出版社/明石書店 サイズ/384ページ 19.5*14cm 発行(年月)/2024年12月
販売価格 ¥ 2,970(本体 ¥2,700)
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燃やされているのは学校や病院だけではない。人々が、物語が、記憶そのものが焼かれているのだ。侵攻目前に書かれた記録から、何を聴き取るべきなのか。パレスチナ人作家たちが〈未来〉に向けて遺した、比類なきメッセージ。 「ガザのパレスチナ人が声を届ける機会を与えられたり、発言を求められたりすることはめったにない。ガザは、破壊や貧しさの場として描かれることがあまりにも多すぎる。だが、ガザはそれだけの場所ではないことを、この本が明らかにしてくれるだろう。そして読者は、ガザのパレスチナ人たちが描き出す現実を通して、彼らの夢、恐れ、願望、そして変化をもたらすために何が必要かを知ることができるだろう。 この本に寄稿した著者たちは、個人的な物語や詩、経済的・文化的問題の分析を通して、それぞれの考察を展開している。そうすることで彼らは、パレスチナ人を制約する境界線を越えていく未来への決意を示すだけでなく、そのような未来を実現するために何が必要なのかについても教えてくれる。 私たちは、この本が学術的および個人的な理解に根ざした確かな分析を紹介することで、ガザ地区とそこに暮らす人々について新たな理解と言説を生み出すことを願っている。イスラエルが、とくに一九九三年のオスロ合意以降パレスチナ人に課してきた破壊的な分断と移動制限は、パレスチナ社会を分裂させ、ガザを孤立させた。そしてガザに対する軍事的封鎖と包囲網の強化は、ガザの状況をさらに悪化させた。変化をもたらすには、ガザが歴史的パレスチナの重要な一部であることを理解する必要がある。パレスチナとイスラエルの問題にとって意味のある、あるいは持続可能な解決は、ガザ抜きではあり得ない。本書は独自の方法で、その理由を説明している。」(「はじめに」より) <目次より> はじめに 序章[ジハード・アブーサリーム] ガザは問う――いつになったら過ぎ去るのか[リフアト・アルアライール] なぜ私たちは今もスマホを握りしめて録画し続けるのか[アスマア・アブー・メジェド] 永遠に続く一時性という悪循環を打ち砕くこと[シャハド・アブーサラーマ] ぼくの足をもう踏まないで[バスマン・アッディラウィー] 失われたアイデンティティ――農民と自然の物語[アスマア・アブー・メジェド] どうしてあなたたちはまだここにいるの?[バスマン・アッディラウィー] ガザ地区の戦争被害を受けたコミュニティにとって実験的なデザインが持つ倫理的意義[サーレム・アル=クドゥワ] ガザの暗闇に人々が灯す光[スハイル・ターハー] パレスチナ人の権利を取り戻し、生活の質を向上させるツールとしての人工知能(AI)[ヌール・ナイーム(アナス・アブー・サムハン訳)] 輸出品はオレンジと短編小説――ガザの文化的闘い[モスアブ・アブー・トーハ] 五一日間続いたもやの中で[ドルガム・アブーサリーム] 移動制限というナクバ――ガザ、過去を振りかえることこそが未来への道[ユーセフ・M・アルジャマール] 夢を見させて[イスラア・ムハンマド・ジャマール] 二〇五〇年のガザ――三つのシナリオ[バスマン・アッディラウィー] 瓦礫を押しのけて咲くバラ[モスアブ・アブー・トーハ] AFSC(アメリカ・フレンズ奉仕団)について 訳者あとがき[斎藤ラミスまや] 解説[早尾貴紀] 註 <著者> リフアト・アルアライール(著) アスマア・アブー・メジェド(著) シャハド・アブーサラーマ(著) バスマン・アッディラウィー(著) サーレム・アル=クドゥワ(著) スハイル・ターハー(著) ヌール・ナイーム(著) モスアブ・アブー・トーハ(著) ドルガム・アブーサリーム(著) ユーセフ・M・アルジャマール(著) イスラア・ムハンマド・ジャマール(著) ジハード・アブーサリーム(監修) ジェニファー・ビング(監修) マイケル・メリーマン=ロッツェ(監修)
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