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9784787235497
ジェンダーの考え方
著者/池田緑 出版社/青弓社 サイズ/192ページ 21*15cm 発行(年月)/2024年12月
販売価格 ¥ 2,640(本体 ¥2,400)
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怒りをもつことこそが重要である。
ジェンダー平等の実現を目指すべきといわれる一方で、ジェンダーやフェミニズムは社会の頑迷な抵抗に遭いもする。その背景にどのような規範があり、権力作用がはたらいているのか。ジェンダーに関する差別や抑圧は、日常にどのように埋め込まれているのか。 本書では、規範や権力作用という視点を軸にして、ジェンダー/セックスや構築主義/本質主義などの基礎概念から、ジェンダー論の核心、ポジショナリティといった新たな概念、それらを個別の問題に当てはめて考えるのに必要な視点までを、豊富な具体例を用いて平易に説く。 また、「差別ではなく区別だ」「女性もほかの女性を差別することがある」「男も「男らしさの鎧」の重圧に耐えていて大変なのだ」などの、男性側が批判を封殺するのに用いるレトリックの欺瞞性や問題点も明らかにする。 女性に無力感を植え付ける男性の執拗な妨害などを「ジェンダーの権力作用」として捉えることで、ジェンダーの考え方に対する理解を促し、ジェンダー論を学ぶ「はじめの一歩」にとどまらず、二歩目、三歩目を力強く後押しする画期的な入門書。 <目次より> はじめに――ジェンダー論に向き合うこと 第1章 ジェンダーを考えること:1――ジェンダー論の前提 1 ジェンダー論と生活経験 2 ジェンダー論の前提になる諸概念 3 「女性問題」という問題 解説1 構築主義とネイション 解説2 ミソジニー 第1章をより理解するためのブックガイド 第2章 ジェンダーを考えること:2――ジェンダーのポリティクス 1 ジェンダーをめぐる駆け引き 2 脱‐自然化 3 ジェンダーカテゴリーと規範権力 4 性差別をめぐる事実判断と価値判断 第2章をより理解するためのブックガイド 第3章 制度か心か――フェミニズムが問題にしてきたもの 1 フェミニズムとジェンダー論 2 リベラルな視点による制度への問題提起 3 第2波フェミニズム:1――私的領域への注目 4 第2波フェミニズム:2――性支配 5 第2波フェミニズム:3――労働への注目 解説3 リベラリズム 解説4 良妻賢母 解説5 戦争、そしてボーヴォワールとフーコーの影響 第3章をより理解するためのブックガイド 第4章 差別/区別と自然化 1 差別の順序 2 徹底した差別、すなわち区別 3 区別論の効果 4 自然化と自然の構築 解説6 先史時代の性別役割分業 解説7 ジェンダーと“最新の科学” 第4章をより理解するためのブックガイド 第5章 男もつらいよ?――男たちの欺瞞のポリティクス 1 責任転嫁と「加害者の被害者化」 2 ポジショナリティと男性の利益 3 男もつらいよ? 4 男性内の配分の問題(複数性の問題) 解説8 相殺法 第5章をより理解するためのブックガイド 第6章 ジェンダーと社会的結合 1 男性たちの社会的結合 2 異性愛での社会的結合 3 近代家族の社会的機能 4 制度ということの意味 解説9 母性 解説10 晩婚化・非婚化・少子化は女性の責任? 解説11 イエとカイシャ 第6章をより理解するためのブックガイド 第7章 ジェンダーと権力作用 1 交換という社会的結合 2 代理行為と模倣 3 強制された共犯性 4 ポストコロニアルなジェンダー権力 解説12 学習性無力感(learned helplessness) 第7章をより理解するためのブックガイド 文献表 おわりに――みる前に跳べ
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