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9784022597007
夜は暗くてはいけないか
著者/乾正雄 出版社/朝日新聞出版 サイズ/244ページ 18.5*12.5cm 発行(年月)/1998年5月
販売価格 ¥ 1,430(本体 ¥1,300)
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暗さの文化論
日本の都市は明るくなりすぎたのではないか? 夜の繁華街の煌々と光る照明、時に過剰なライトアップ、自動車が発する光、道路を照らす車のための照明、自動販売機・・・。明るさ/暗さは人間にどう影響するのか? 本書は、欧米と日本の優れた「暗い」芸術作品や建築物をとりあげ、ビルと照明の歴史を辿りながら考える、「暗さ」の文化論。 明るすぎる夜空は、天体観測にも影響を及ぼすことは、すでによく知られるところ。岡山県美星町で、1989年に国内で最初の光害防止条例がつくられた。夜空を守ろうと、屋外照明器具にかさをつけるなど、小さな町での自主的努力は、とっくにはじまっている。 「暗さは人にものを考えさせる」と、著者は言う。「暗さの中で、太古の人間は悩み、不安、恐怖などを知ったであろうし、はたまた、死とか、終末とか、来世に思いいたったろう。」 暗いからこそ、思考は内へ向かい、哲学もそんな中から生まれたのかもしれない。
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