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絵本

青のない国

9784907474003

青のない国

作/風木一人
絵/長友啓典・松 昭教
出版社/小さい書房
サイズ/64ページ 21*15.5cm
発行(年月)/2014年4月

販売価格 ¥ 1,430(本体 ¥1,300)

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本当に俺にできることは、何もないのか

男は、ひとと話すより、花と話す方が好きだった。花はウソをつかないから。休みの日には山を歩き回り、植物を観察した。庭で色とりどりの花を育て、たくさんの果物もなった。

ある日、山で見たこともない植物を見つけた。大切に育てたその植物は、やがて見たこともない美しい色の花をつけた。透明感があり、見ている自分のこころまで透き通っていく。夏が終わり花が枯れると、こころにぽっかり穴が空いたようだった。

季節はめぐり、花は翌春ふたたび咲いた。このすばらしい花を誰かに見せたい。招かれた画家の友人は、驚いて言った。「これ・・・ 青じゃないか?」 花は、次第に評判を呼ぶ。男は、だんだんわからなくなった。「美しいって何だ?」 ある日、見知らぬ女性が訪ねてきて・・・!?

何が大切で、何が本物か。決めるのは自分自身。最後に男がとった行動に、あなたは何を想うだろう。大人のための、現代の寓話。

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