絵本

「ないしょ」って、ワクワクするね

むかし、大きな家にマリーという女の子が住んでいました。大きな家のすみっこには、ネズミの女の子が住んでいました。ある晩、夕食の片付け中にフォークを落としたマリー。拾おうと床にかがみこんだ時、ちょうど同じタイミングでスプーンを落としたネズミと、壁の小さな穴越しに顔をあわせます。次の日から、毎晩フォークとスプーンを落としては、こっそり手をふりあうマリーとネズミ。やがて二人とも成長して、家を出ていくのですが・・・。
古典的な趣のあるバーバラ・マクリントックの精緻な絵で描き込まれたそれぞれの家の中が、それはそれは愉しい!　よく見ると、ネズミの家の室内に使われているのは、靴下だったり、ボタンだったりと、驚きの連続。一見女の子向けの絵本(?)でありながら、男の子をも夢中にさせる絵のすばらしさ。隅々まで遊び心いっぱいの絵本です。(4歳～)


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<関連書籍>
『ふたりはバレリーナ』