スロウな本屋 オンラインショップ

カートを見る

新規登録

書籍

志村ふくみ 染めと織り

9784763021083

志村ふくみ 染めと織り

著者/志村ふくみ、古沢由紀子
出版社/求龍堂
サイズ/336ページ 19.5*13cm
発行(年月)/2021年11月

販売価格 ¥ 3,300(本体 ¥3,000)

購入数 

カートに入れる

この本一冊のみのご注文の場合、
送料210円にてお届けいたします。
※代引きでのお支払いの場合、また他の本と複数冊でのご注文の場合の送料はこちら

石牟礼さんは、魂がよみがえってくるような色を求めていらっしゃった。

植物の命の色をいただく、この手仕事を伝えたい。本書は、読売新聞連載「時代の証言者 志村ふくみ」(2013年)をもとに新たに書籍として執筆され、志村の聞き書きを中心にまとめた初の本格的な評伝。

構成は大きく 2 部に分かれ、前半の「時代の証言者」は、新聞連載のための長時間にわたるインタビューや取材をもとに、当時の記事に大幅加筆して再構成。後半「妣への回帰~新たな民芸を求めて」は、連載終了以降から 2020 年まで、様々なテーマで志村に行ったインタビューや取材を中心に構成し、資料をもとにした解説も充実。染織の学校「アルスシムラ」の開設や新作能「沖宮」をめぐる作家・石牟礼道子との絆など、近年の志村の活動にも触れる。志村ふくみのライフストーリーを知るための必読の書。


「これまで私は、ただ単に染めたり織ったりしてきたわけではなく、『もの』を通して精神的な活動、芸術活動を続けてきたのです。そこには、マグマのように出てきたあの時代の必然があったのではないでしょうか。」(本文より)


<目次より>
はじめに
プロローグ

第1章 時代の証言者
織物との出会い
戦時下 別世界の輝き
「民芸の精神」を受け継ぐ
「自由教育」求めた両親
芸術に生きた兄
離婚決意 織りの道へ
「破調の美」黒田辰秋さんの教え
初出品、まさかの入選
「ぼろ織り」の手法を現代に
柳宗悦先生との「別れ」
伝統工芸に新しい風
富本憲吉・一枝夫妻の言葉
二人の母に支えられて
草木の色をいただく
無限の半音―日本人の色彩感覚
裂帖は語る―深紅と紫
現代美術、古典、琵琶湖―発想の源
「半紬」味わいと洗練
苦心の藍建てと「色彩論」
沖縄への思い
「言葉の力」で伝える
端裂が助けてくれた
弟子たちと志一つ
「人間国宝」認定に戸惑い
「米寿の振り袖」覚悟託す

第2章「妣(はは)への回帰―新たな民芸を求めて」
石牟礼道子さんとの約束
集大成の「曼荼羅」
「色なき色」の世界へ
「芸術学校」に未来を託す
多彩な生徒たち
子どもたちにも体験を
歩み続ける

あとがき
付/略年譜・参考文献


- - - - - - - - - - - - - - - -
<関連書籍>
『遺言 対談と往復書簡』
『一色一生』
『色を奏でる』

pagetop
×