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人は勝手なことを考えるが、お決めになるのは神様だ

戦争のない世界をどうやって実現するか。剣を鎌に鍛えなおす「イワンの村」に近づくためにこの人生をどういきるか。草深い熊本の田舎にこんな人がいた…。2004年他界したトルストイ翻訳家北御門二郎のメッセージを伝える。


「農耕の傍ら、発表のあてなく続けていた私のトルストイ翻訳にスポットライトの当たる日が来ました。…(中略) 生徒たちの感想文は、坂田さんの心を揺さぶるものでした。後に私も読ませてもらって「ここまで理解してくれたのか」と、その純粋な感受性に感動したものです。私に手紙をくれた福海哲夫君の感想を紹介しましょう。　『戦争とお金、それは人間性をゆがめ、人間が見せてくれるものの中で最も美しい愛というものを何のためらいもなく踏みにじってしまいます。この二つがこの世から無くなってしまったら、というそんな理想、夢をかなえてくれたのが『イワンの馬鹿』です。味気ない世の中で生きているわれわれに普段忘れていた夢というものを引き出してくれた…』」


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<関連書籍>
『人は何で生きるか』
『イワンの馬鹿』