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植物考

9784910790077

植物考

著者/藤原辰史
出版社/生きのびるブックス
サイズ/240ページ 19*13cm
発行(年月)/2022年11月

販売価格 ¥ 2,200(本体 ¥2,000)

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植物は本当に動かないのだろうか

はたして人間は植物より高等なのか? 植物のふるまいに目をとめ、歴史学、文学、哲学、芸術を横断しながら人間観を一新する、スリリングな思考の探検。人間の内なる植物性にむけて。

「近代社会は、移動せよ、動け、休むな、と人間に要請しつづけてきた。『移動の自由』という監獄の中でもがいているともいえるかもしれない。縛り付けられるのではなく、動きつづけるのでもない、土地や太陽との付き合い方はないのだろうか。ひょっとすれば、動きすぎることもなく、止まりつづけることもなく、風と光と土を直接に感じ取る植物のふるまいに、それを探るための鍵が隠されているかもしれない」(本文より)


<目次より>
◆第1章 植物性
植物と人間の違い 
植物性
植物は動かないのか 
炸裂
人間の根と葉 

◆第2章 植物的な組織
出町柳の根性松 
植物の知性について 
マンクーゾの描く植物的な未来 
植物的な政治?
評価機構なき組織化
マンクーゾを超えて 

◆第3章 大気のクリエーター
コッチャの「植物の哲学」 
枯葉剤 
大気と太陽 
浸り 
「浸り」を買う時代

◆第4章 植物の舞踏―ブロースフェルトの『芸術の原形』に寄せて
ブロースフェルトの写真 
ベンヤミンの評価 
建築物としての植物 
彫刻作品としての植物 
踊りとしての植物 
『芸術の原形』が教える植物論

◆第5章 根について
起死回生 
根の形態 
植物恐怖症 
ハンナ・ヘーヒ 
立てこもる庭 
ヘーヒの植物の絵の特徴 
嵐の時代の根毛 

◆第6章 花について
花束について 
劇場としての花 
理性としての花 

◆第7章 葉について
「モンステラ王」 
裂ける葉 
食べられる葉 
飛翔できない鳥 
植物性の青い針 
葉のない植物 
冷却装置としての葉 
ゲーテにとっての葉 
教訓詩「植物のメタモルフォーゼ」 
空気間隙 
植物の多孔性 

◆第8章 種について
種とはなにか 
種と風船 
植物と歴史学 
植物と帝国主義 
『植物と帝国』 
種に振り回される人間の歴史 
バジルの慈悲 
『種蒔く人』のなかの植物 
理草花 
思想を食べる 
吸水と酵素 
血と土を超えて 

◆第9章  「植物を考える」とはどういうことか
植物らしさの在処 
完全菜食主義者の「植物中心主義」批判 
植物の権利 
植物の美 
植物を食べること 
スキン・プランツ 

あとがき


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<関連書籍>
『歴史の屑拾い』
『縁食論』
『分解の哲学』

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