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9784106107139
人間の経済
著者/宇沢弘文 出版社/新潮社 サイズ/192ページ 18*10.5cm 発行(年月)/2017年4月
販売価格 ¥ 836(本体 ¥760)
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人間は心があってはじめて存在するし、心があるからこそ社会が動いていきます
富を求めるのは、道を聞くため――それが、経済学者として終生変わらない姿勢だった。「自由」と「利益」を求めて暴走する市場原理主義の歴史的背景をひもとき、人間社会の営みに不可欠な医療や教育から、都市と農村、自然環境にいたるまで、「社会的共通資本」をめぐって縦横に語る。人間と経済のあるべき関係を追求し続けた経済思想の巨人が、自らの軌跡とともに語った、未来へのラスト・メッセージ。 <目次より> 序 社会的共通資本と人間の心 昭和天皇のお言葉 「レールム・ノヴァルム」 一 「自由」と「利益」の暴走 パックス・アメリカーナ 東西冷戦の立役者 モンペルラン・ソサエティ ミルトン・フリードマン 選択する自由 シカゴ大学事件 市場原理主義の蔓延 リーマン・ショックの本質 二 経済学と医療をめぐって パックス・ブリタニカ ケインズ=ベヴァリッジの時代 ベヴァリッジ報告書 医療と乗数効果 NHSの難局 Kill-RatioとDeath-Ratio 人生は短し、医術は長し 日本の医療危機の構図 三 教育とリベラリズム 安倍能成先生のこと 社会的自由ということ 福沢諭吉の信念 ジョン・デューイの教育哲学 私の学校計画 四 大学と都市の理想と現実 ジェイコブスの四大原則 ヴェブレンの『大学論』 大学の作られ方 「種馬」と「敵」 五 数学という永遠の命 末綱恕一先生のこと 『好きになる数学入門』への思い 六 天与の自然、人為の経済 水俣病の記憶 「環境」と「経済」の関係 エネルギー消費大国の横暴 排出権取引の反倫理性 近代文明から自然の摂理へ 生物多様性 七 人類と農の営み 戦後農政の矛盾 私と農村の思い出 空海の満濃池 八 「シロウトの経済学」ゆえの仏心 石橋湛山のヒューマニズム 経済は人間のために 富を求めるのは道を聞くため 本書の成り立ちについて 講演テキストその他出典・主要参考文献一覧 - - - - - - - - - - - - - - - - <関連書籍> 『自動車の社会的費用』 『社会的共通資本』 『宇沢弘文 新たなる資本主義の道を求めて』
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