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農はいのちをつなぐ

9784005009787

農はいのちをつなぐ

著者/宇根豊
出版社/岩波書店
サイズ/198ページ 17.5*10.5cm
発行(年月)/2023年11月

販売価格 ¥ 990(本体 ¥900)

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生きものと毎年「出会う」こと

生きものの「いのち」と私たちの「いのち」はつながっている。そのつながりをを支える「農」という営みとは何かを、たくさんの生きものが行きかういのちの交差点・田んぼから、じっくりと考える。現代の農が抱える問題とともに、人間が多くのいのちに育まれて生きている、そんなあたりまえのことに気づかされる1冊。


<目次より>
はじめに――不思議なこと

1章 生きもの同士が出会う不思議、そして始まる
 稲と出会う
 カエル(蛙)と出会う
 「出会う」ということ
 田んぼの中は劇場
 水の上と空の上の出会い
 土の中の出会い
 「出会い」は、海の向こうからもやってくる
 赤トンボとの会話
 生きものは、急に現れ、そして集まる
 田んぼを離れる理由
 田んぼは意外に過酷
 百姓と生きもののかかわり
 生きもの同士になるということ
 畦草とのつきあい
 「害虫」という言葉がなかった頃
 害虫の定義
 「ただの虫」の発見
 世界を外側から見る
 世界を内側から見る
 「自然」って何だろう
 土も生きもの
 土が増えてくる
 土が生きているという意味
 ミツバチが田んぼにやってくるのはなぜ
 共感があるから生きていると感じる

 コラム「生きもの語り」

2章 そうか、食べものは生きものだったんだ
 稲が米になって食べられるまで
 「そうか、食べものは生きものだったんだ!」
 「食べもの」って何だろう?
 食べものには故郷がある
 時代で変わる食べもの
 「生産履歴」は食べものの故郷と一緒?
 「表示」は何を表しているのだろう
 「よだかの星」から考える
 培養肉が問いかけてくるもの
 食べものに「いのち」を感じる?
 「いのち」を引きつぐってどういうこと?
 「実る」のは、いのちを引きつぐこと

 コラム「うんこの話」

3章 いのちといのちをつなぐ田んぼ
 田んぼで感じる「いのち」
 抜け殻を数える
 農は生きものを支えているか
 生きもののいのちを奪う職業
 農の本質=いのちを引きつぐこと
 草木へのまなざし
 「かえる」ということ
 不自然な死が増えていないか
 農業はどこに進もうとしているのか
 農業はどう変化したのか
 「いのち」を見つめる農への転換

 コラム「死体から生まれた食べもの」
 コラム「言葉にみる農耕の始まり」

4章 食材=食べ物≠生きもの?
 季節の使者が食卓にやってくる
 食卓で出会う
 食べるのが面倒くさい
 私たちは何を食べているのだろう
 「輸入」が増えたのはなぜ?
 食べものが不足するとどんなことが起こるのか
 食べることと出会うこと
 ごはんからの伝言
 「いただきます」は新しい習慣
 誰に、何に向かって言っているのか
 食べものは、人と神さまをつなぐ
 現代社会における食べものとは――食材に変化した
 「旬」はどこに行ったのか
 田んぼから見えてきた「いのち」のいま
 田んぼの草の絶滅危惧種
 田んぼの動物の絶滅危惧種
 百姓の責任
 すべてのいのちをつなぐのが農
 同じいのちとは

 コラム「雑草」と「ただの草」

5章 農は過去と未来、そしていのちをつなぐ
 未来のために「いのち」の場を残していく
 ヨーロッパの「環境支払い」
 「環境支払い」という知恵
 野の花への環境支払い
 「農」と「農業」の違い
 「産業」から「めぐみ業」へ――多面的機能をもつ「農」
 あえて経済価値を計算してみる
 「めぐみ」という発想を引きつぐ
 草とりは楽しい
 人間は昔、草だった
 日本語の面白さ
 草木の生への共感
 百姓として心していること――あたりまえの農業をする
 きっかけとしての気候変動対策
 農の原理ってなんだろう

おわりに――いのちをつなぐ

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<関連書籍>
『日本人にとって自然とはなにか』

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