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書籍

21世紀の楕円幻想論

9784909394026

21世紀の楕円幻想論

著者/平川克美
出版社/ミシマ社
サイズ/264ページ 19*13cm
発行(年月)/2018年1月

販売価格 ¥ 1,944(本体 ¥1,800)

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なぜ昔はよかったと思ってしまうのか

「ひとは誰でも、自分の利益を最大化するために生きている」 「自分の生き方に対しては自分で責任を取らなければならない」 そんな時代に、平川克美さんがメスを入れる。

 俺は、案外、
 俺のために生きているわけでは
 ないのかもしれない。

めざすは、正円ではなく、楕円。「都会か田舎か」 「無縁か有縁か」 「交換か贈与か」 の二者択一ではなく、ふたつの間を逡巡するやわらかな楕円。著者自らの体験を通して語られる人生哲学。


 最近は、これまでとは違うやり方を求める動きがあります。
 帰農するものがあり、
 田舎へ移住するものがあり、
 貧乏なものたちが、困っているひとたちを
 助けようと動いています。
 十八世紀以来、文化人類学者が
 ジャングルの奥地に暮らしている
 部族社会を観察して見出したのは、
 近代人とはまったく異なった、不思議な行動でした。
 そして、その行動を支えているのは、
 近代合理主義の言葉では、うまく説明のできない、
 野生のモラルというべきものだったのです。
 (中略)
 わたしたちは、現代社会のなかで、
 この野生のモラルをもう一度召喚しようとしているのでしょうか。



 わたしたちが現在、信じているモラルというものが、
 それほど確かなものではないし、
 現代という時代が変調をきたしているとすれば、
 それは、わたしたちのモラルの賞味期限が
 切れかけているということではないか。
 賞味期限切れのモラルにしがみついているのが、
 現在のわたしたちの姿なのではないのか。

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