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9784309418698
灯をともす言葉
著者/花森安治 出版社/河出書房新社 サイズ/224ページ 15*10.5cm 発行(年月)/2022年3月
販売価格 ¥ 869(本体 ¥790)
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ぼくには、一本のペンがある。
言葉は武器だ。いつしか自分を、世界を変える。「美」について、「世の中」について、「暮し」について、「戦争」について・・・。庶民に寄り添った雑誌『暮しの手帖』創刊者・花森安治さんの、今を生きる「生活」の哲学。待望の文庫化。 <国をまもる>とか、 <国益>とかいいます、 そのときの<国>という言葉には、 ぼくらの暮しやいのちは ふくまれていないはずです。 昨日そうしたから 今日もそうする ひとがそうしているから、 じぶんもそうする。 それはらくかもしれないが、 それでは 生きてゆく甲斐が ないのである。 この服は高いのよ、と教えるかわりに、 この色は美しいでしょう、 この生地は丈夫なのよと教える、 それがやがてコドモの心に、 真実の美しさを見わける力を 育てるのである。 ぼくらの暮しを、まもってくれるものは、 だれもいないのです。 ぼくらの暮しは、けっきょく、 ぼくらがまもるより外にないのです。 考えたら、あたりまえのことでした。 そのあたりまえのことに、気がつくのが、 ぼくら、すこしおそかったかもしれませんが、 それでも、気がついてよかったのです。 - - - - - - - - - - - - - - - - <関連書籍> 『一銭五厘の旗』 『美しいものを』 『花森安治選集1』 『花森安治選集2』 『花森安治選集3』
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