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野尻抱影 星は周る

9784582531527

野尻抱影 星は周る

著者/野尻抱影
出版社/平凡社
サイズ/224ページ 18*11cm
発行(年月)/2015年12月

販売価格 ¥ 1,540(本体 ¥1,400)

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私が死んだら行く星は

古今東西の文学や民俗を渉猟し、軽妙洒脱な筆致で星を紹介した 「星の文人」 野尻抱影。星との出逢い、抱影が特に愛したオリオン座やシリウス、四季折々の星にまつわる話などを厳選。

科学と文学、ふたつの世界を横断する知性を持つ科学者・作家の作品を集め、一作家を一冊で紹介するSTANDARD BOOKSシリーズの1冊。夜空の美しさを伝え続けた抱影、その眼差しがここに。

  この脚下で直径一万三千キロメートルの巨大な球が、
  この刹那にも、果てのない空間を
  秒速三十キロという猛烈なスピードで走っている事実を、
  時に瞑想すると慄然とさせられる。
  ただ、それを実感しないままに、
  無限運動の球ころがしの上に日夜安住もし、
  いがみ合いもしている。
  だから、たまには天地が転倒して人間が逆立ちし、
  今にも星空へ墜落しようとする錯覚ぐらいは
  時々感じていい。
  それだけでも、人間を謙虚にする足しにはなるだろう。
  ---こんなことを空想している中にふと、
  戦争の間、地軸が少しぐらつけば、
  万事けりがつくのにと考えたことを思い出した。

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<関連書籍>
『星野道夫 約束の川』
『松田道雄 子どものものさし』
『神谷美恵子 島の診療記録から』
『今西錦司 生物レベルでの思考』
『牧野富太郎 なぜ花は匂うか』
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